第一報(午後3時半頃)では重体1名だったが、最新報(午後6時半頃)では死亡4名、重体1名、他の負傷者7名。
現場となった雑居ビル自体は小さく、消火も迅速・大規模に行われたのに、時間を追うごとに犠牲者が増えていくのは、風俗店で多用されている中廊下式建築物の火災の特徴だ。狭いフロアに廊下を挟んで小部屋を詰め込んでいるため、人の避難路と火煙の流入路が同一になっている。火災報知機が鳴った時には既に逃げ道がないので、負傷者や犠牲者は鎮火後に部屋の中やドア付近で見つかることが多い。
12/8に5人が死亡した大阪府豊中市のアパート火災もそうだったし、最近流行の中古物件のリノベ型シェアハウスや長期滞在者向け簡易宿所もこういうリスクを抱えた設計のところが多い。大宮の防災関係者は、「ソープランドのボイラー火事or放火(おそらく)=特殊事例」と考えず、全ての中廊下式建築物が抱えている危険性の1つが顕在化した事例として、今回の大宮北銀の火事を認識した方がいい。
17日午後2時ごろ、さいたま市大宮区宮町の繁華街にある風俗店「Kawaii大宮」の店内にいた男性から、「燃えていて逃げるのが難しい」と119番があった。
埼玉県警や消防によると、店内から搬送された男女3人の死亡が確認され、火災現場から性別不明の1人の遺体が見つかった。他に女性1人が意識不明の重体となっている。
県警などによると、出火したのは同店が入る鉄筋3階建てビル。搬送先で死亡が確認されたのは20~30代くらいの女性2人と、40代くらいの男性1人で、意識不明となっているのは20代くらいの女性。他に男性5人と女性2人が搬送されたが、軽傷とみられる。
現場はJR大宮駅東口から北に約300メートルの、飲食店や風俗店などが立ち並ぶ繁華街。
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