ドナルド・トランプって「アメリカの良心に喧嘩を売らないと死んじゃう病」なの? ~ 「米国で最も無情な保安官」人種差別主義者ジョー・アルパイオ氏に、大統領として初の恩赦を与える

 メキシコ国境の「壁」建設を巡って、民主党だけじゃなく共和党の上層部ともいがみ合い、9月再開の米国議会の混乱や米国債のデフォルトリスクをチラつかせて米国政府を丸ごと脅しにかかっている、理性プッツン真っ最中なトランプ大統領。

 それだけにとどまらず、国内の移民擁護派・穏健派への嫌がらせと大統領支持派への媚びのためにやらかしたのが、不法移民に対する人種差別的な取り締まりを行い、法廷侮辱罪で有罪になっていた「レイシスト保安官」ジョー・アルパイオへの「大統領としての初めての恩赦」。

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 もう無茶苦茶。ドナルドの行動も、それに引っ掻き回されている米国の世論も。トランプ政権に2期目があるとは到底思えんが、彼の次の大統領の苦労に今から同情。

「全米最強の保安官」恩赦 移民を強引に検挙し砂漠送り

 トランプ米大統領は25日、裁判所の命令を無視して差別的な不法移民の取り締まりを続け、法廷侮辱罪で有罪になったアリゾナ州マリコパ郡のジョー・アルパイオ元保安官(85)に恩赦を与えた。アルパイオ氏はトランプ氏の熱烈な支持者で、トランプ氏による恩赦は初めて。差別主義を擁護するかのような姿勢には批判が出ている。

 アルパイオ氏は強硬な移民排斥論者として知られ、交通取り締まりなどを使って不法移民を検挙し、砂漠に張ったテントに収容してきた。「全米最強の保安官」と言われ、昨年の大統領選でも、トランプ氏を支持する演説を行ってきた。

 一方、肌の色などで狙い撃ちする人種差別的な捜査手法や収容所の環境が違憲だと指摘され、連邦地裁に中止を命じられた。だが、取り締まりを続け、今年7月に有罪宣告を受けた。 

(8月26日 朝日新聞)

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