国連の核兵器禁止条約に日本が署名しないのは正解な件について

国連の「核兵器禁止条約」はガン無視されても仕方ない件について(2017/3/28)

 この時に米国と歩調を合わせ過ぎて、交渉不参加を決めちゃったからな。「正論の飛び交う交渉を経た後、反対票を投じる」よりは「交渉不参加のまま反対票を投じ、署名もしない」のは、ベストではないが現実的な対応だ。

 もっとも、「米国の核の傘に守られている」という実態はともかく、「北朝鮮の核保有を非難している」「唯一の被爆国」という肩書を外交上活かし続けるために、日本はポーズだけでも参加しとけば良かったとは思うし、

 とも思うがね。一方、

 北朝鮮1カ国、イスラエル1カ国、インド1カ国…etc、核保有国のうち1カ国だけでも核を使う可能性がある時点で、核保有五大国だけでなく、五大国と安全保障上強い関係にある国、その他核保有に色気がある国が、自分から核の「カード」を捨てる選択肢を採れるわけがない。

 この背景事情のもと、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の五大国が、核兵器禁止条約なる「抑止力も実効性もないただの手枷足枷」に反対票を投じたり、投票を棄権したのは、当然過ぎるほど当然の対応。そして、「核による脅迫国」の当事者である北朝鮮が同条約に賛成票を投じたのは、今世紀屈指の悪い冗談。

 いや、「悪い大人の顔で朗々と建前を語る」厚顔さにおいて、北朝鮮は日本よりはるかに「格上」で「性悪」ということか。

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 ホント、正攻法で日本がこのならず者国家に勝てる気が全くしないね。正攻法では。

核兵器禁止条約 別所国連大使「署名することはない」

 核兵器禁止条約の採択を受け、日本の別所国連大使は国連本部で記者団の取材に対し、「条約の具体的な内容にコメントしないが、署名することはない」と述べ、日本として条約に署名しない考えを明らかにしました。

 そのうえで、「核のない世界を作るには、核兵器国と非核兵器国が協力して話し合っていく必要がある」と述べ、核軍縮には核保有国と非保有国の協力が不可欠だという日本の立場を改めて強調しました。

 そして、「NPT=核拡散防止条約やCTBT=包括的核実験禁止条約の早期発効、それに、核兵器に使われる核物質の生産を禁止する条約交渉の早期開始といった地道な努力を続けていく」と述べ、従来の核軍縮の枠組みのもとで努力していく姿勢を示しました。

日本に署名働きかけていく

 核兵器禁止条約の採択を受け、記者会見した国際NGO、ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンのベアトリス・フィン事務局長は、日本の別所国連大使が条約に署名しないと述べたことについて、「日本は絶対に署名しないと言ったわけではないと思う。今は署名できる立場にないかもしれないが、立場が変わることもありえる。日本は核兵器の被害を経験した国で、核兵器が人間にもたらす苦しみを知っている。市民社会は日本が条約に署名するよう働きかけていく」と述べました。

 そのうえで、「時間はかかるかもしれないが、交渉に参加しなかった国々も最後には正しい判断をすると信じている」と述べ、核兵器保有国や日本など「核の傘」のもとにある国々も条約に参加するよう、働きかけていく考えを示しました。

(7月8日 NHK)

 ここで「【MAD】Dr.スランプ アライちゃん」を紹介。


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