これから「与圧システムの設計やりなおし」だからね ~ MRJの初納入が2019年以降に延期される可能性高まる(2016/10/1)
個人的に一番疑っているのは、公式発表にある空調システムの欠陥じゃなく、与圧システムと機体構造のミスマッチ。
具体的には、高高度飛行に移った時点で、ダクトが氷結したんじゃないかな。そのために与圧システムがトラブり、その影響で空調システムが死んで機内温度が急変したってオチに1票。
与圧回りの設計変更となれば、1回米国に送り込めれば任務終了な「やっつけ補強」程度じゃどうにもならない。運用開始後のメンテナンスのマニュアル化も含めて、機体全体の再設計に近い作業が必要となる。
悪い予言をするつもりは無いが、悪い意味で保証はできる。MRJの納入が2018年中に成されることは、100%無い。
この期に及んで、三菱重工は「電子部品の不具合が発生しそうなので、関連する主要部品の設計を見直します」と言ってるけど、おいらは上記の通り、機体全体の再設計に近い大チョンボだと睨んでる。「設計見直しによる開発費の4割増」という三菱重工の発表も、それが事実と考えれば納得がいく。
今から機体の再設計をやって改良機を飛ばし、型式証明を取るとしても、最速で2019年の秋だ。2019年末の納入開始なんて絶対無理。東京五輪に間に合えば御の字。
「この際きちんと直しておくことも大切ね」
焦って、6度目の延期劇をやらかすよりはよっぽどマシ。
半世紀ぶりの国産旅客機=MRJを開発している三菱重工業は、主要部品で設計の見直しが必要となったことから「来年半ば」としていた航空会社への納入時期を、「2020年半ば」に延期すると正式に発表しました。納入の延期はこれで5回目となります。
発表によりますと、三菱重工は子会社の「三菱航空機」が開発している国産旅客機=MRJの航空会社への納入時期について、「来年半ば」としていたのを2年遅らせて、「2020年半ば」になるとしました。今回で納入の延期は5回目となります。
ただ、三菱重工としては、「2019年末」を目標に可能なかぎり納入時期の前倒しを図るとしています。
延期の理由について、三菱重工の宮永俊一社長は23日、東京都内で開いた会見で「主要部品の電子機器に不具合が出るおそれがあることがわかり、最新の安全基準に適合するよう設計の見直しが必要になったためだ。遅れて申し訳ないという気持ちが大変強い」と述べ、陳謝しました。そのうえで、宮永社長は「2年の納入延期は、お客様にこれ以上迷惑をかけない範囲として、社内で十分議論した結果だ。東京オリンピック・パラリンピックの年にMRJを飛ばすために最大限努力をしたい」として、延期に理解を求めました。
MRJは日本やアメリカなどの航空会社から、すでに447機の受注を獲得していますが、受注のキャンセルも懸念されていて、今回示した納入時期をきちんと守ることができるかどうかは、プロジェクトにとっても大きな意味を持ちそうです。
ANA「引き続きサポートしたい」
世界で最初にMRJを導入する予定のANAホールディングスは、5度目の納入延期について「納入が先延ばしになったことは非常に残念だが、安全を第一に、万全な準備のうえ、完成度の高い機体が納入されることを願っている。経済性や環境の適合性などにおいて高い性能をもつMRJが少しでも早い時期に納入されることを求めると同時に、引き続き開発をサポートしていきたい」とコメントしています。
(1月23日 NHK)
ここで「幼女戦記(3話) ED「Los! Los! Los!」」を紹介。
アニメ絵もそれなりだが、やっぱ原作絵が一番だな。
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