今年の失敗を今年のうちに挽回。クルド人部隊による他要衝への攻勢という援護射撃があったとはいえ、鮮やかとも言えるこの奪還劇。イラク政府軍の立て直し作業は、過去半年でそれなりに進んでいたということか。
次の正念場は、モスル奪還作戦。今度モスルのスンニ派住人を見捨てるような戦いをすれば、シーア派が多いイラク中央政府は、北部地区を掌握することは二度とできないだろう。
ISもそのことは良く分かっている。モスル失陥を一日でも遅らせるためには何でもする。イラク中央での自爆テロはもちろん、バグダッドのお歴々の後ろ盾になっている米国や欧州での同時多発テロも。
イラク政府軍のモスル奪還が先か。ISシンパによる世界同時多発テロが先か。2016年は、この2つの出来事のどちらが早いかに注目だね。
【AFP=時事】イラク中西部アンバル(Anbar)州ラマディ(Ramadi)をイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」から奪還する作戦を実施していたイラク軍が28日、同市を解放したと、合同作戦司令部の報道官が発表した。
同司令部報道官を務めるヤーヤ・ラスール(Yahya Rasool)准将は国営テレビで、「ラマディは解放され、対テロ部隊がイラク国旗を政府庁舎の上に掲げた」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News
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