記事にある通り、第1読会の賛成票265に脊髄反射なヒァビョーン!かました民族派の爆弾テロか、はたまた265票に35票以上の上積みプレッシャーをかけたい親露派の破壊工作か。どっちも同じくらいの可能性でありそうだから、そのなんだ、困る。
死傷者の大半が「ウクライナの政府側」治安部隊関係者というのも、事態をややこしくさせる要因だ。そして、このチャンスに乗らないプーチンじゃない。きっと「ウクライナ民族派こそが、ロシアとウクライナの和平を阻害する存在だ」「しかし、ウクライナ治安維持部隊に、ウクライナ同胞を討つのは辛かろう。いくら、身内が害されたからと言っても」と囁いて来る。
続けて、「その点、我々ロシアは立場的に自由だ」「ロシアはウクライナとの和平推進のために協力を惜しまない。というわけで、ウクライナ東部2州の治安維持は我々に任せてもらおうか」と宣言するやいなや、自動車化狙撃部隊を2個旅団ほど速攻で派兵してくると思われる(妄想)。
ギリシャ危機に加えて、アフリカ&中東難民対応でいっぱいいっぱいの欧州からすると、プーチン相手の喧嘩はなるべく穏便に済ませたいところ。手打ちの期限は今年の年末。さて、どうなることやら。
【モスクワ杉尾直哉】ウクライナ最高会議(1院制議会、定数450)は31日、親ロシア派が支配するドネツク、ルガンスクの東部2州により大きな自治権を付与するための憲法改正案を審理し、第1回の採決を行った。法案の審理継続に必要な226票を上回る265議員が賛成し、審理継続が決まった。現地からの報道によると、憲法改正に反対する民族主義者ら数百人が最高会議ビル周辺で警官隊と衝突した。現場で爆発があり、双方に多数の死傷者が出た。首都キエフのクリチコ市長は「複数の死者が出たとの情報がある」と語った。
デモ参加者が投げた手投げ弾が爆発したとの情報がある。警官100人が負傷したとの情報もあるが、詳細は不明。デモ隊は最高会議ビルに突入しようとして警官隊と衝突した。現場は爆発による黒煙や警察側の催涙弾の煙に包まれ、大混乱となった。
憲法改正は、ウクライナ紛争を巡る今年2月の停戦合意(ミンスク合意)に盛り込まれ、ポロシェンコ大統領が7月に憲法改正案を最高会議に提出していた。法案は年内に実施される見通しの2回目の採決で最終的に成否が決まる。最終採決では最低300の賛成票が必要で、成立は微妙な情勢だ。
(8月31日 毎日新聞)
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