「スコットランド、独立ならず」な件について

スコットランド、英国からの「独立」まであと少し ~ 世論調査結果で独立賛成派が反対派を上回る(2014/9/7)

 このエントリーを書いた時は、「スコットランド、独立派いけるんじゃね?」と思ってた。この1週間の、ウェストミンスターからの猛攻、タブーを破った女王陛下の「私、気になります!」発言、そして、スコットランドの自治権拡大をイギリス政府が認めた3日前の大譲歩についても、「独立反対派の追い風にはなるだろうけど、僅差で独立賛成派いけるんじゃね?」と考えていたから、今日のこの大差には、正直ビックリ。

 スコットランドの430万余の有権者は、想像以上に揺れていた。やはり、不安だったのだな。いつもの英国議会選や米国大統領選のような感覚では見ちゃいけない「イベント」だったのだな。グラスゴーのような大都市は、キッチリと独立賛成派が勝ったが、その他の経済的に弱い中小・地方選挙区では、イギリス中央に盾突くことに対する住民の不安さが、自治権拡大と言う成果に対する満足感が、如実に投票結果に反映された。分析ミスを反省するとともに、考えさせられる結末だったね。

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 もっとも、以上の結果は、スコットランドに先行して実利を得ていたウクライナ東部と併せて、良い意味で、日本にとって有益な教訓ともなった。21世紀のこの時期においてもなお、国を割ろうとする勢力の伸長を抑えるには、露骨な飴と鞭が有効なのだな。日本の場合、ややウェットな演出も必要だが、それはそれで芸のうち。露骨に仕込む甲斐のある「隠し芸」だということが良く分かった。それだけでも、私には大いに価値のあるイベントだった。

スコットランド独立、住民投票で否決

【9月19日 AFP】18日投開票が行われた英北部スコットランド(Scotland)の独立の是非を問う住民投票は19日、10ポイント差で否決された。

 全32投票区のうち31区の集計終了時点で、独立賛成派は44.58%、反対派は55.42%だった。300年に及ぶイングランド(England)との連合は継続されることが決まった。 

 独立を推進してきたスコットランド民族党(Scottish National Party、SNP)党首のアレックス・サモンド(Alex Salmond)スコットランド行政府首相は、エディンバラ(Edinburgh)で支持者らを前に敗北を認め、「住民投票は合意と承認に基づくプロセスであり、現時点ではスコットランドは多数決で独立しないことを選んだ」と述べた。(c)AFP

(9月19日 AFP-BB)

 ここで「【艦これ】秘書艦早霜の破壊力」を紹介。


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あー。この子は色々とヤバい。

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