【土曜ワイドショー劇場】「その日、こうのとりは飛ばなかった – 城崎温泉と神戸、新宿をつなぐ点と線。消えた切手の行方は?-」【人生の終着駅シリーズ】

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 その日、あなたが城崎温泉に日帰り出張に行ったと主張している、2013年9月2日、兵庫県は大雨で、「こうのとり」も、「はまかぜ」も、日中は、ほとんど運休でした。あなたは、特急で城崎温泉に向かい、仕事をしたといっていますが、それは無理だったんです。あなたは、本当のことを、言っていない。私は、そう、思っています。

 んー。いかにも2時間ドラマでありそうな、トリックバレというかチョンボだな。せめて、消えた切手の行き先くらいには、もう少しドラマ性が欲しいぞ。

牛尾刑事

 あなたが、神戸と大阪で買った、切手の行先も、わかりました。これです。

野々村竜太郎県議(仮)

 そんな普通の手紙に貼られた切手、どこにでもあるじゃないか。私の指紋でも残っていたというのか。その切手に。

牛尾刑事

 いいえ。あなたの指紋は、どこにも、ありませんでした。切手にも、手紙にも。

野々村竜太郎県議(仮)

 それみろ…。

牛尾刑事

 あったのは、あなたの支援者の一人の指紋です。

野々村竜太郎県議(仮)

 …。

牛尾刑事

 手紙の裏には、その人の、あなたを応援してほしい、そう、差出人にお願いする言葉が、添えられていました。

野々村竜太郎県議(仮)

 …。

牛尾刑事

 支援者の方に聞きました。この手紙を、速達で、割り当ての人宛に送って欲しいと、ほかの支援者の皆さんと一緒に、あなたから、お願いされたと。この切手はその速達代金だと。

 しかし、この手紙は、決して急ぐ必要がなかった。あなたも、急がなくても良いが、遅れてはいけないので、念のため、切手をお渡しします、そう、皆さんにおっしゃったと。

 お話を聞いた支援者の方は、それでも、速達で、新宿にいる、あなたの古い知り合いまで、手紙を送ったそうです。これが、そうです。

 ほかの支援者の方は、誰も、速達で手紙を送っていませんでした。誰も、一人も。彼らが手にした切手が、どこにいったか。それは、知りません。誰も。

野々村竜太郎県議(仮)

 …。

牛尾刑事

 この切手の件で、あなたを、罪に問うことはできません。不正請求でも。それ以外でも。

野々村竜太郎県議(仮)

 …。

牛尾刑事

 しかし、この切手の件から、あなたの、政治家としての資質を問い、そして、あなたの作った裏金の行方を、追うことはできると、私は、考えています。あなたを信じて、手紙を送った、たった一人の、正直な後援者の方の言葉から、辿ることができると、私は、信じています。

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 もちろん、フィクションですよ。フィクション。

「城崎往復」特急の大半が運休…野々村県議

 兵庫県西宮市選出の野々村竜太郎県議(47)(無所属)の不自然な政務活動費支出問題で、野々村県議が同県豊岡市の城崎温泉まで日帰りで往復したとする2013年9月2日は、大雨で神戸、大阪方面からの特急のほとんどが夕方まで運休していたことが分かった。収支報告書には、特急料金にあたる額を記載していたが、特急での日帰りは極めて困難だった。

 気象庁などの記録では、この日未明から県内中部を中心に大雨が降り、午前中、同県丹波市で1時間に88ミリの雨量を観測。播磨、丹波、但馬の各地域で住宅計230棟以上が浸水した。

 このため、福知山方面経由で大阪から豊岡方面を結ぶ特急「こうのとり」は、始発から午後6時台にかけて、上下計15本以上が運休や部分運休した。姫路方面経由の特急「はまかぜ」も始発から午後6時台まで運休した。

 野々村県議の収支報告書では、2日の西宮市からの移動手段を「阪神電車、バス、JR」と記載。交通費の合計額はJRで特急グリーン車を使った場合の「1万5340円」だった。

 しかし、大阪から同温泉へは、特急でも片道約2時間半かかる。城崎温泉から大阪方面への最終の特急は午後6時18分発で、夕方以降の日帰り往復は無理だったとみられる。特急を乗り継ぎ、京都府綾部市などを経由して向かうルートは、報告書と金額が合わない。

 野々村県議は1日の記者会見で、「到着先で元気に活動できるよう、全ての訪問に(特急や新幹線の)グリーン車を使った。どんなルートで城崎に行ったかは覚えていない」と話していた。

 読売新聞は、1日以降、野々村県議に繰り返し取材を試みたが、電話やメールへの応答はなく、県議会にも出てきていない。野々村県議は2日、「(会見で)全てをお答えした」として、取材を拒否する内容のファクスを報道各社宛てに送っている。

(7月5日 読売新聞)

号泣兵庫県議:温泉出張日に神戸と大阪で切手3万円分購入

 兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=の政務活動費を巡る問題で、野々村氏が城崎温泉(同県豊岡市)に出張したとする日と同じ昨年8月29日、神戸、大阪市内で切手を各約3万円分購入していたことが5日、収支報告書の記載から分かった。野々村氏は1日の記者会見で「支出は全て自分でしたもの」と説明しており、不自然な記載は虚偽の可能性もある。

 政活費の2013年度収支報告書によると、野々村氏は毎月計10日前後、切手を購入。今年2月には神戸市内の金券ショップで、1週間連続で約2万〜3万円分を購入するなど、16日にわたって計39万7000円分の切手を買っていた。購入先の多くは神戸、大阪市内の金券ショップで、金額は2万9000円台が多かった。

 出張日と切手購入日の大半は重ならないが、同じ日もある。城崎温泉に出張したとする昨年8月29日には神戸市内で2万9790円分、大阪市内で2万9860円分の切手を購入。城崎温泉や兵庫県佐用町への出張日に大阪、神戸市内で約3万円分の切手を買ったケースも複数あった。

 一方、報告書添付のクレジットカード明細書では、ほぼ毎日「ショッピング」しており、切手代を含めて計約188万円に上った。他の購入品は不明だ。

 県議会事務局は4月、日帰り出張の領収書が全くなく、品目不明な購入品があることを受け、野々村氏に出張目的や購入品の記載を求めたが、修正なしに提出されたという。【久保聡】

(7月5日 毎日新聞)

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