というより、落城寸前か。どの勢力に属しているかの刻印も施されていない白い攻城槌に城門を破られ、ネットでの集合知で武装された国籍不明な敵兵に乗り込まれ、自陣に有利なデータや情報という矢玉も尽きた、一介のアカデミアの城砦に助力してくれる者など、もはや何処にもいない。
少なくとも、2014年3月11日の現世には、いない。
どうして、ここまで拗れちゃったかねえ。どうして、ここまで逃げ場がなくなっちゃったかねえ。ハーバードの一部共同研究者を除いて、記事にある日本分子生物学会をはじめ、文科省や外部研究者だけでなく、身内の理研や若山照彦教授@山梨大からも、これだけ「ダメ出し」や「お手上げ」が出されてしまったら、小保方女史には論文を取り下げるしか途がない。
「何もなければ良し」STAP細胞論文の「疑惑」な件について(2014/2/17)
結局、「何もなかった」というオチにはならず。残念だ。結構、期待していたんだけどなあ。この一派には。
日本分子生物学会、STAP細胞論文への厳正な対応求める 「単純ミスの可能性をはるかに超えている」
日本分子生物学会は理化学研究所に対し、不自然な点が複数指摘されている「STAP細胞」論文への厳正な対応と、事態を招いた原因の検証・報告を「強く要望」する声明を発表した。
日本分子生物学会は3月11日、不自然な点が複数指摘されている「STAP細胞」論文への撤回を視野に入れた適切な対応と、事態を招いた原因の検証・報告を理化学研究所に対し「強く要望」する大隅典子理事長名の声明を発表した。
英科学誌「Nature」に投稿された新型万能細胞「STAP細胞」に関する論文に不自然な点が複数指摘されている問題に対し、(1)データに欠点が多く、結論が科学的事実に十分には担保されていない、(2)多くの作為的な改変があり、「単純なミスである可能性をはるかに超えており、多くの科学者の疑念を招いている」──と指摘。「当該研究の重要性は十分に理解していますが、成果の再現性は別問題として、これら論文に対しての適正な対応を強くお願いします」としている。
またSTAP細胞の研究主体となった理研に(1)Nature論文に関する生データの即時・全面的な開示と、撤回や再投稿などを含む迅速かつ適切な対応、(2)公正性が疑われるような事態を招いた原因に対する詳細な検証と報告――の2点を「強く要望」している。
今回の問題は単体ではなく「科学者を取り巻く環境を含めた課題であり、自省と自戒を持って注視している」とし、「我々、研究者が今一度、研究の公正性を含む研究倫理の問題として再度真剣に把握、分析し、システムの改善の努力に取り組む所存」と述べている。
同学会は3日にも本件に関する理事長声明を発表していた。「日本の科学をリードする研究機関の一つである理化学研究所が、可能な限り迅速に状況の正確な報告について公表されるとともに、今後の規範となるような適切な対応を取って下さることを本学会は期待します」と結んでいた。
(3月11日 ITmediaニュース)
理化学研究所は11日、不自然な画像などの指摘が出ているSTAP細胞の論文について、「論文の信頼性、研究倫理の観点から、取り下げを視野に入れて検討している」とのコメントを発表した。
理研は、英科学誌「ネイチャー」に掲載された2本の論文に対し、指摘されている疑義については「最終的な報告にはまだしばらく時間を要する予定」とコメントしている。
(3月11日 読売新聞)
ここで「2014年冬アニソンメドレー 「作業用BGM」」を紹介。
さて。作業にならんが作業を始めるか。
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