普段の仲の悪さや、弟が普段着で通夜に来た理由や、兄がそれをどう咎めたかはどうでもいいから、まずは、まだそこにいたかもしれない母ちゃんの魂に謝れ。法の裁きその他の、現世での手続きは、それからでいい。
母親の葬儀の最中に兄(48)をナイフで刺したとして、宮城県警鳴子署は4日、同県大崎市鳴子温泉末沢西、会社員、国分綾人容疑者(45)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
容疑は、同日午前8時40分ごろ、同市鳴子温泉の母親方で、出棺の直前、棺おけに花を手向けていた兄に後ろから近づき、首の右後ろをナイフ(刃渡り約15センチ)で刺した、としている。兄は重傷を負ったが命に別条はない。国分容疑者は「殺そうと思った」などと容疑を認めている。
国分容疑者と兄が勤務する旅館を経営していた母親は1月30日に75歳で病死し、この日は葬儀が執り行われていた。前日の通夜に国分容疑者が普段着で訪れたことを兄が非難していた。兄弟は普段から仲が悪かったという。【竹田直人】
(2月5日 毎日新聞)
コメントを残す