「長期的な戦略レス」農水省と「金融業者」農協のもと経営センスをスポイルされた高齢者が農業人口の大半を占め、世界有数の食糧輸入国である日本がこれ以上市場開放したら、日本の農業はリアルに終了。棄農者が増加するだけでなく、一朝コトあって外敵から兵糧攻めされたら速攻で降伏と。ダメじゃん。欧米も酷いよなあ。自分たちがそのリスクをヘッジ済みだからって、日本を見捨てないでよ。そりゃ見捨てられても当然だけどさ。新たな「植民地」候補だから。
しかし、マジな話、ここは日本の農業が生きるか死ぬかの正念場だな。裁定案を受け入れて、上記のような爆弾を抱えながら「別の意味で爆弾抱えている」輸入品を食べ続けるか、裁定案を蹴っ飛ばして、今以上に多額の補助金つけて&同時に農家の法人化を推進して国内農業の「体制」を守るか。海外の前例を見る限りでは後者を採るべきだろうけど、いかんせん今の日本にはそれに必要なカネが無いし、ノウハウも無い。そもそも農家にはそんな「国家戦略の担い手」意識が欠片も無い。さて、どうしたものか…うーむ(^^;。
世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の非公式閣僚会合で、ラミー事務局長が25日提示した大枠合意の裁定案は、日本にとって農業分野のさらなる市場開放を迫る厳しい内容になった。特に日本が問題視するのは、例外的に関税削減幅を低く抑えられる重要品目の数。だが、日本の主張を支持する国はほとんどなく、裁定案をくつがえすのは容易ではなさそうだ。
裁定案は、先進国の重要品目数を全品目の4%とし、低関税の輸入枠を拡大した場合に2%の上乗せが認められる。これに対し、日本は8%を譲れない線としてきた。
日本の全農産品は1332品目。日本が主張する8%が認められれば、現在200%以上の高関税を課している101品目は少なくとも重要品目として大幅な関税削減は避けられる。だが、6%の場合、対象になるのは約80品目。コメ類だけで17品目あり、これに麦や乳製品類を加えると96品目になり6%のラインを超えてしまう。
重要品目以外は関税を7割削減しなければならず、現在1706%の高関税を課しているコンニャク芋が重要品目から外れれば、税率は一気に約510%に下がる計算だ。そうなれば中国など低価格のコンニャクの輸入量が急増するのは必至で、国内約4200戸のコンニャク農家には死活問題となる。
現地で交渉に当たる若林正俊農相は裁定案を「非常に不満だ」とし、今後も8%を強く訴える構えだが、米国や欧州連合(EU)は重要品目数について異論はなく、日本は孤立状態になっている。
閣僚会合には「(決裂すれば)世界経済に大変な影響を及ぼすので、そういうことがないよう努力していこうとの空気がある」(若林農相)といい、自国の主張だけを押し通すのは難しい状況で、日本は極めて厳しい立場に追い込まれている。【行友弥、平地修】
(7月26日 毎日新聞)
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