この手の強盗事件&抵抗した現行犯を射殺なんて、年に100件もありそうなよくある話。一方で個人的な興味を引いたのは、この事件の報道に際しての各メディアの「微妙で決定的な」スタンスの違い。
コンビニにナイフ男 警官が発砲、男は死亡 京都・山科(朝日新聞)
コンビニ襲撃 男が店員に切りつけ、警官発砲で死亡 京都(毎日新聞)
3人切りつけた男、警官が射殺 京都のコンビニ近く(産経新聞)
コンビニ客ら3人切られる=警官発砲、刃物男死亡-京都(時事通信)
刃物男、警官発砲で死亡 山科・コンビニ、客や店員ら3人切りつけ(京都新聞)
11/16時点で、犯人を本名で報道しているのは上記6メディア中3メディア。通り名報道が2メディア。匿名報道が1メディア。各メディアの信条と言うか報道(ないし偏向)スタンスが余りにはっきりしすぎていて、思わず苦笑してしまいましたよ(特に通り名報道2メディア)。
16日午前1時ごろ、京都市山科区東野八反畑町のコンビニエンスストア「セブンイレブン京都山科東野店」前で、男が突然、店を出てきたタクシー運転手の男性(67)の背中を刃物で切りつけた。そのまま店内に入り込み、男性店員(53)の顔などを切り、たばこを奪って逃走した。
さらに男は南約300メートルの路上で、バイクで捜索していた山科署の男性巡査部長(44)にも切りつけたうえ付近の住宅地に逃げ込んだ。応援で駆け付けた男性巡査(25)が警告後、拳銃を1発発砲し左足に命中。殺人未遂と公務執行妨害の現行犯で逮捕した。男は救急車で病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。
切られた3人はいずれも軽傷。府警捜査1課などが調べたところ、男は同区音羽千本町、無職(42)と判明、強盗傷害事件として捜査している。
調べでは、弾丸は男の左太ももを貫通して右太ももに当たって止まっていた。失血死とみられる。
男は巡査部長に切りつけた後、住宅地で男性警部補(41)にも襲いかかったため、巡査が「ナイフを捨てろ、撃つぞ」と警告。従わなかったため、下半身を狙って発砲した。持っていた刃物は細身の包丁とみられ、発砲後に警察官が叩き落としたという。
府警などによると、男は先月下旬に3回、同居する母親とけんかをしたり、深夜や早朝に自宅や近所で大声を出したりして、警察官が出動するトラブルを起こしていた。
福多亘・山科署副署長の話 「現段階で判明している事実では、適正な拳銃の使用と考えている」
(11月16日 産経新聞)
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