偏向してナンボのゲンダイの記事なんで、どういう意図あっての「結論」なのかは色々と勘繰りたくなりますが、ポイントとしては中々良いトコを突いてるかも。
少なくとも、「長期的に見れば自前路線に拘泥するビットワレット@Edyは無視してヨカ」な「論調」には同意ですね。
電子マネー業界に風雲児が現れた。セブン&アイ・ホールディングスが4月23日に投入する独自の電子マネー「nanaco(ナナコ)」。グループ傘下のセブン―イレブン(約1万1700店)を振り出しに、今秋にはイトーヨーカドー(約180店)とデニーズ(約600店)へ広げ、2008年度以降は西武百貨店やそごうへと拡大する。
ナナコの初年度発行目標は1000万枚。JR東日本が展開するSuica(スイカ)は電子マネー導入から3年で約2000万枚、ビットワレットのEdy(エディ)はスタートから5年余りで約2800万枚といったところ。セブン&アイの数字は強気だ。
「低くないハードルですが、達成できない数字ではない。ヨーカドーで利用できる『ポイントカード』(ポイント専用)と『アイワイカード』(クレジットカード機能付き)の会員数が650万人。彼らがナナコへ移行するだけで、650万枚は確保される。買い物に特化した電子マネーは業界初ですし、グループ共通ポイントも魅力なはず」(セブン&アイ関係者)
確かに、このポイントサービスは大きい。ナナコ発行には手数料300円が必要だが、買い物100円ごとに1ポイント(1円分=交換率1%)がつく。クレジットと連携でのポイント付与サービスはスイカにもあるものの、単なる電子マネーではナナコが初めてだ。
「一般的なポイント交換率は0.5%なので、1%は太っ腹。セブン―イレブンでチョコチョコ買い物するだけでポイントが貯まるんですから、台風の目になるのは確実です。携帯電話に搭載するモバイル型もあり、JCBが展開する後払い可能の『QUICPay(クイックペイ)』を搭載しているのも大きい。2強の争いに突入するでしょう。NTTドコモと三井住友カードによる携帯クレジット『iD(アイディ)』と組んだスイカ連合。それに、後発のナナコ―クイックペイ陣営です」(カード業界に詳しい経済ジャーナリスト)
電子マネー本格バトルはこれからだ。
(3月31日 日刊ゲンダイ)
コメントを残す