亀田興-ランダエタ再戦=10月に指名試合-WBA

 世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者の亀田興毅(協栄)がフアン・ランダエタ(ベネズエラ)と再戦することが決まった。10月に初防衛戦として行う。協栄ジムの金平桂一郎会長が22日、東京都新宿区の同ジムで発表した。試合の場所、日時は未定。

亀田興は2日の同級王座決定戦でランダエタに判定勝ちし世界初挑戦で王座に就いたが、2-1の微妙な判定が論議を呼び、亀田陣営に批判が集中していた。同会長は「階級を上げる考えもあったが、避けたと言われながら(ボクシングを)続けるのは不本意、と本人から強い要望があった」と説明した。

初防衛戦は通常、同級1位との指名試合となるが、WBAは最新のランキングでランダエタを1位に据え置いた。同会長によれば、亀田は王座奪取の直後から再戦の気持ちがあったといい、「あの時の自分は亀田興毅じゃなかった。非常に不本意。実力を見せたい」と、完全決着を望んでいるという。

(時事通信) – 8月22日

ぶっちゃけ、20日のWBAの発表スケジュールを踏まえた「前回以上に精緻な」交渉を経ての結論なんで、「前回以上にきれいな」亀田勝利の青写真が描かれているんでしょうね。それも、今回は実力だけじゃなく、交渉上も優位に立ったランダエタ側からギッチリ厳しい条件を呑まされて。協栄ジムやTBS、そして周りのヤッチャン連中も大変だねー。これまでにどれだけ持ち出しやってるんだろ?

ランダエタとの再戦の道を選び、ボクサーとしての最後の矜持だけは捨てなかった姿勢は、(記事が本当なら)亀田興毅個人ベースでは評価していい…かな?(^^;。再戦ってのは諸条件から見て一番可能性の高い選択肢ではありましたが、亀田一派が根っからの恥知らずなら「ベルト返上&階級上げ」って選択肢も採り得たわけで。さすがにそこまで堕ちてはいなかったというわけで。

もっとも、8/20の日記でも書きましたが、これで亀田がランダエタに予定通り勝って、メディアが掌返してヨイショしても、一般大衆の評価は何も変わりません。前回と同じ面子である限り、どこまでも不正の疑惑はついて回るから。むしろ、ランダエタに勝って「禊は済んだ」とばかりに即階級上げて、また同じ茶番を繰り返したら、倍旧の疑惑の視線が注がれることになるでしょうね。

亀田一派の精神に人一倍の持久力があれば、1年ばかり我慢の時(雌伏の時に非ず)をかけてそれをやり過ごすでしょうが、まあ無理ですな。こないだの大毅の試合を見ても分かるとおり、連中、一般大衆の嫌悪感ってのを未だに甘く見ているから、すぐに尻尾を出すでしょう。

さて、10月一杯までというタイムリミット以外何も決まっていない今回の再戦ですが、これからの協栄ジム側が出してくる諸要件を見ていれば、亀田一派の本音が透けて見えてくるかと。興行権の所有者、会場設定、審判のセレクトと審判へのギャラの不自然さetc…これらが前回と同じだったら…笑うしかないか。苦々しく。

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