亀田の世界戦判定は専門家の採点でも分かれた。今月2日のWBA世界ライトフライ級王座決定戦で新王者となった亀田興毅(19=協栄)の判定結果について、元世界王者らボクシング関係者80人にアンケートを実施した。42・5%が亀田の負けとしたが、内訳は会場での観戦の多い関東勢40人は亀田の勝ちが小差で多く、テレビ観戦の多い関西勢40人は半分が負けと見た。今回の採点が非常に難かったことを物語る結果となった。
今回は元世界王者をはじめ、ジム会長やトレーナーら計80人をアンケート対象者とした。現在の採点基準を知る専門家たちの42・5%が亀田は負けたと判定していた。亀田の勝ちは21・3%、ドロー(引き分け)は13・7%となった。また「ノーコメント」を貫いた専門家が20%にのぼったのは、それだけ判定が微妙だったことの裏返しだろう。
アンケートは東日本を関東勢として40人、中日本、西日本、西部を関西勢として40人に聞いた。内訳を見ると地域によって大きな差が出た。
関東勢は勝ちは37・5%と負けの35%を小差で上回った。まさに試合判定と同じになった。元WBA世界スーパーウエルター級王者の工藤政志氏は「世間が騒ぐほどの採点ではない。中盤で逆転した。バッシングする人はビデオで見返してから言って欲しい」と言う。元世界スーパーフェザー級王者の沼田義明氏も「見方によってパワー、パンチ力で勝った亀田を取るのは珍しくない。2回以降は亀田の流れ」と分析。有効打で中盤に確実にポイントを奪っていると見た。
一方で、関西勢は負けが50%にのぼった。新日本大阪ジムの鈴木太一会長は「ランダエタが全体的にリードしていた。ランダエタの6点勝ち」と厳しい意見。WBC世界スーパーフライ級王者の名城信男を育てた六島ジムの枝川孝会長も「亀田にそこまでの有効打はなかった」と話す。さらにJM加古川ジムの熟山進之助会長は「主導権は相手が握っていた。手数も違った」と分析するなど、ランダエタのジャブを採点に重要視している声が多かった。
有効打を重視する関東勢と手数の関西勢という図式が浮かび上がるが、会場での観戦者が多かった関東勢に比べ、関西勢のほとんどがテレビ観戦だった点も見逃せない。WBC審判員の森田健氏は「パンチを受けてダメージがあるのかどうかは、近くで見ないと判断できない。テレビ観戦だけで判断するのは非常に難しい」と指摘する。パンチを浴びた選手の表情や体のひねり方、両足の運び具合など細かく分析できるのは会場で観戦するしかない。ノーコメントが関東勢の10%に比べ、関西勢が30%にのぼったのも、その影響だろう。
あらためてビデオで検証した元WBA、WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏は、試合直後には引き分けとしたが「有効打は亀田の方が多い。1ポイント勝ち」と判定を変えた。専門家でさえ点数が変わるほど今回の採点は難しかったと言える。
[ニッカンスポーツ 8月16日 ]
ボクシング関係者って段階で全員の面は割れていて、おまけにアンケートも署名入り。これじゃあ、少なくとも「悪口」は書けませんわな。特に協栄ジムの顔色伺わないといけない関東のボクシング関係者は。協栄ジム関係者は言うまでもなく。8/2のジャッジは公正でしたとアピールしたいのなら、せめて無記名アンケートにしろと。参加者にプレッシャーを与えて論調に影響を与えるような方式は採るなと。
で、比較的縛りの少ない関西のボクシング関係者から都合が悪い結果が出たら、「生観戦じゃなくTV観戦じゃ判断も不正確になりがち」「関西の人はTV観戦の人が多い」って…何それ。自分からアンケート頼んどいて、貴方がたの評価は精度に欠けますと言わんばかりのこの論調。検証したのか?ニッカンは。アンケート参加者にその可能性について裏取りしてから、そんな失礼な事を言っているのか?。
当初から「亀田の太鼓持ち」やってるニッカンなんで、今回も単純に「最初に結論ありき」な擁護記事なんだろーなーと思ってましたが、予想よりも遥かにアレですね。妄想擁護だけならともかく、協力者をこそっと共犯にしたり貶めるような記事を書くなよと。
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