中田英 引退試合プランが浮上

 日本サッカー協会が、現役引退を表明したMF中田英寿(29)の引退試合を行う構想を進めていることが4日、分かった。同協会のテクニカルスタディーグループの一員として、ドイツW杯を視察に訪れている田嶋幸三技術委員長がその必要性、プランを明かした。日本代表として、現役引退試合を行うのは史上初めて。現在、中田英は欧州で休養中だが、日本のサッカーをけん引し続けた功労者へのはなむけとするつもりだ。

日本サッカー界の宝をジャパン・ブルーのユニホーム姿で送り出す。田嶋技術委員長は「ヒデの引退試合はやるべきだと思う」と明言した上、「彼の場合、代表のユニホームでも、何でもできる」と日本サッカー協会として、引退試合開催を推し進めていく考えを明かした。

1977年9月に元ブラジル代表ペレの現役引退試合としてニューヨークコスモス-日本代表が開催された。それに合わせて、その試合を釜本邦茂(現日本サッカー協会副会長)の「代表引退試合」とした例はあるが、代表で現役引退試合を開催したことはない。Aマッチ最多出場記録を持つDF井原正巳の引退試合も所属するクラブでのものだった。

中田英はユース、五輪代表など各年代で代表入りし、A代表としてもW杯3度の出場を誇る。日本が世界の舞台へと駆け上がっていったこの10年、常に中田英が引っ張ってきた。それだけに田嶋委員長も「功労者という言葉だけでは言い表せない」と最大級の賛辞を贈った。

突然の引退表明とあって、日時、場所など具体的なことについてはこれからになるが、「世界から大物選手が来る?そうですね。一大興行になるでしょう。すべて彼次第だけどね。日本で何かやってあげたい」と話した。

また、田嶋委員長は引退を表明する前に、中田英に「(指導者の)ライセンスを取れよ」と伝えたことを明かした。その際は「いいよ」と断わったという。22日のW杯ブラジル戦が最後の試合「だった」では、やるせない。協会が感謝の意を込めて、第2の人生へヒデを送り出すつもりだ。

(デイリースポーツ) – 7月5日

「亀田興毅劇場」のように、関係者の大人の事情がプンプン臭うこの「興行」企画。敢えて聞こう。「そこにヒデの意志はあるのか?」

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