国立科学博物館は15日、1968年に福島県いわき市で化石が見つかった首長竜フタバスズキリュウを新種と結論づけ、学名を「フタバサウルス・スズキイ」と命名したと発表した。19日付の英古生物学会誌に論文が掲載される。
フタバスズキリュウの化石は、当時、高校生だった鈴木直・同市アンモナイトセンター主任研究員(54)が、白亜紀後期(8500万年前)の双葉層群で発見した。国内で初めて見つかった中生代の大型爬虫(はちゅう)類で、当時の恐竜ブームの火付け役となった。
発掘作業や骨格の復元に手間どったほか、世界的に首長竜の研究が少なく分類作業が進まなかったが、90年代に欧米で研究論文が多く発表され、ようやく新属新種と断定された。学名は学問上の正式な名称で、フタバスズキリュウの名前は今後も和名として使われる。
(読売新聞) – 5月16日
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