ナスカに未知の地上絵、山形大助教授ら100個発見

 世界遺産に登録されている巨大な地上絵で知られるペルー・ナスカ台地で、人か動物をかたどったとみられる 絵(縦約60メートル)や直線、渦巻き模様など約100個を発見したと、山形大人文学部の坂井正人助教授 (文化人類学)らの研究グループが19日、明らかにした。文化庁は「日本人研究者がナスカの地上絵を新たに発見するのは、おそらく初めて」としている。

坂井助教授らは2004年秋、地上絵が描かれた目的の解明や保全のため、絵の分布図を作成する作業に着手。 米国の商業衛星が撮影した写真を分析したところ、これまであまり研究されていなかった台地の南西部に絵や図形があるのを見つけ、04年12月と今年3月に現地を訪れて確認した。

地上絵が描かれている台地は東西20キロ、南北15キロに及び、これまでに動植物や幾何学模様など700 程度の図柄が確認されている。多くは紀元前1世紀から6世紀に描かれたとみられるが、描かれた目的には諸説がある。

坂井助教授は「地上絵はまだ調査が進んでおらず、未発見の絵はまだあるのでは」と話している。

(4月20日 読売新聞)

作られた目的について諸説紛々のナスカの地上絵ですが、「絵描き=失業対策の宗教&公共事業」って説が好きです。今回見つかったのもいくつかはガセだろうけど、年代や場所ごとに当時の「公共事業予算」や「失業対策効果」の格差情報みたいなのが見つかると面白いなあと、ちょっと期待。

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