<タスポカード>15歳次男に貸した母親を書類送検 福岡

 余りに想定の範囲内過ぎる事件に萎え。「善悪はそれを用いる者の心の中にあり」というのは科学者がよく使う詭弁だそうですが、このtaspo問題や子供向け携帯電話の有害サイトフィルタリング問題については、限りなく真理に近いと思いますね。

 運用する側のモラルを正さずしてツールにのみ規制をかけても無駄。実に簡単なロジックであり、今回の困ったサン親子はその好例ですな。

 福岡・南署は2日、子供にたばこ自動販売機用成人識別ICカード「taspo(タスポ)」を貸したとして、福岡市南区の清掃員の女性(41)を未成年者喫煙禁止法違反容疑で福岡区検に書類送検した。県警によると、タスポ貸与による同容疑での検挙は全国初。

 調べでは、女性は5月12日午後0時半ごろ、塗装工見習いの次男(15)に自分のタスポを貸し、喫煙することを止めなかった疑い。「監督責任があったのに深く反省している」と容疑を認めている。

 次男は中学3年生だった昨年夏ごろから喫煙していた。女性は初めは吸わないよう注意していたが次第にあきらめ、買い与えることもあったという。カードは夫のたばこの購入用に女性が自分名義で取っていた。5月19日に署員が南区の公園でタスポを持っている少年を見つけ発覚した。

 タスポは未成年者の喫煙防止のため、日本たばこ協会などが導入した。顔写真入りのカードの中に個人情報を記録するIC(集積回路)チップを内蔵しており、自販機の読み取り部分にあてて購入する。福岡では5月1日から運用が始まった。【岸達也】

(6月2日 毎日新聞)

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