週刊ビッグコミックスピリッツ19号@2006年

結局どこまでいってもスイカップなわけで…<古瀬絵理。何事も最初が大事だなあ。

 

今週の注目作品

「アグネス仮面」~えっらい久しぶりな本作。前章の金村敗退から淡々と…って最終章なの!? (えー)。

「CAとお呼び!」~プライドとは声高に叫ぶものではない。他人に見せるものでも理解してもらうものでもない。なぜならプライドとは自分の生き方を支える背骨だからだ。

「バンビーノ!」~表紙のあおり文がイイ! エピソード自体は次回への繋ぎ。

「fine」~己が未熟に振り回されて、都合よく周りを振り回して、気付けば自分を支えるモノを自分で作れていないことに愕然とする上杉。その次のアクションの選択肢は「現実から逃げる」「誰かに頼って再出発の機会を見つける」「人生キャンセル&デス&リバース」。ちなみに3番目はほとんど漫画でも通用しないようなリスキー&安直処方。てなわけで、次回以降も上杉は同じことやらかすでしょう。「取り戻せ、俺!!」? 自分らしく歩けない奴が歩くことから逃避しただけで自分を取り戻せるわけないだろが。

「中退アフロ田中」~いや、素直にあやまったほうがいいと思うよ。その思考には非常に共感を覚えるけど(笑)。

「日本沈没」~イイヨイイヨー★★★。未知への恐怖に怯える小野寺も、未知の理解に執着する田所も、台詞がキャラに素直でベリーグッド。チマチマしたコマ割りより見開きの圧力が活きる画風なので更に良し。

「闇金ウシジマくん」~モコを狂言回しに、「現実を弄ぶ」瑞樹と「現実に逃げる」杏奈それぞれの破滅を描く展開になりそうな予感。

「ラストイニング」~「おかん、襲来!!」。このアオリだけでご飯三杯いけます(笑)。次号は必読だ。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」~よし!田西に本気スイッチが入った!男は理由が無くても力を求める生き物けど、壁を乗り越える力を求めるには理由がいる。壁を越えるため、そして越えた後の自分のための田西の迷走に期待。にしても女の口喧嘩って…コワッ。

「DAWN」~うわぁ…目次コメント読んでマジでドン引き。作者ってばオフィス需要とマンション需要を同列に考えてるよー!とか、相変わらずの料亭会合で愚痴の言い合い(それすら偏向した認識によるものだが)かよー!とか、軽く突っ込みたい気持ちが吹っ飛んだですよ…。自分の勉強不足や漫画力不足を差し置いていきなり現実批判とは、あまりに斜め上な反応過ぎてびっくりした。…正気か?

「現在官僚系もふ」~「DAWN」の漫画としての破綻振りと個々のテーマへの理解不足を目の当たりにすると、本作の粗なんて全然気にならないのが不思議(笑)。

アグネス仮面 6 (ビッグコミックス)

アグネス仮面 6 (ビッグコミックス)

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