第25話 「蒼天の乙女」

 つまり、色々と御託は並べているけどナギの本音はコレなわけですな。「諸君、私は戦争が大好きだ」。全く以って度し難い戦争狂だな「大公」。

 ラス前の盛り上がりを魅せた今回。陽動作戦段階での動員オトメはヴィントブルーム陣営・条約機構軍側がマイスター3名、アルタイ陣営・同盟軍側がマイスター2名・ワルキューレ5名。ワルキューレ側3名が黒い三連星で1人前、残り2名が手前勝手に動くコマッタさんなのを考慮すれば、オトメ戦は五分と五分。同時に対オトメ戦闘防御に入った同盟軍通常戦力を条約機構軍艦隊で牽制、さらに近接戦闘に持ち込んでハルモニウムの攻撃誤差内に両軍を密集させれば、それの使用も抑えられる。と、ここまで来れば、手薄な本命・霊廟をガルデローべ・レジスタンスが奪還するのは十分可能。うむ、王道な作戦だ! ついでに、アイン曰く「私達の仕事は陽動よ。准将のペースに乗せられないで!」。うむ、状況を十二分に理解しているナイス判断だ!(笑)

 しかし、ユキノが「そのための奇襲です!」と叫び、ポジトロンライフル(違)による狙撃が敵主砲のエネルギービームとの干渉で目標を外して、敵の二発めはヒロインが防いでって…嗚呼、どこかで観たことがあるよママン。たしか「ヤシマ作戦」とかいったっけ。懐かしいよママン。で、何か不吉な予感がするよママン。

 案の定、エヴァでは初号機のセカンドショットが決まって「笑えばいいんだと思うよ」でチャンチャンでしたが、我らがヘタレ学園長にそんな機会が与えられるはずも無く、五柱&ガルデローべ校内戦力の全面復活はならず。またそれに先立ってあの戦争狂がセオリー通りに大人しくするはずも無く、スレイブを堂々と戦場に投入。戦力の著しい不均衡が生じ、かつ霊廟奪還&機能回復が失敗した時点で、普通ならAパートの終了を待たず同盟軍の勝利で終わりです。本当にありがとうございました(違)。

 結局、そこは予定調和な新旧主人公カップル2組の登場で危機脱出でしたけど。にしても、今回及び最終回多かったですねえ。「誰々の危機!しかしその時○○参上!」な展開。まさかウズマキちゃんまでがその一翼を担うとは全然想像しませんでしたけど。てか、トラウマキ人形の呪力はシュバルツの科学力を凌駕するのか!? あれを兵器化できたら一躍カルデア最強じゃん(笑)。とりあえず、ここらへんの演出はさすがに一辺倒&詰め込みすぎ。見せ場作り的には使いやすい手法ですが、もう少しひねりが欲しかった気がします。

 とかなんとか言いながら、観ている間はあんまり気にならなかったのは、ひとえにトモエの百面相のおかげ。もうAパート後半からの数分間は彼女の独壇場。吼える吼える。ええと、貴女ってヴィントブルームの貴族の出身ですよね?何アレ、あの下品なヤンキー口調。惚れろというのか。分かった。惚れてやろう。最後には捨て台詞を残しながら落下って、どこの三下ヤクザですか、貴女は。傅けというのか。分かった。傅いてやろう。

 ちなみに、ローブを失いながら数百m落下して腰痛める程度で収まっているのは、トモエがギャグもとい悪役キャラというだけでなく、ローブの組成原理(GEMのコントロールによる体内のナノマシン活性化)の恩恵なんでしょうね。見た目のローブは失っても、体内体表のナノマシンは健在なので、飛行能力その他の諸機能は失っても、耐久力は通常のマテリアライズ時と近似値にあると。そう考えれば、最終回のアリカ&ニナの生身大気圏突入も納得でき…るかーっ!この二人は江田島平八@男塾じゃないっつーの!(笑)。でもいい。ボク納得する。

 レナの墓標でもあるワルキューレシステムを破壊するくだりは、さすがにグッと来ますね。ナツキの「全てを託す!」も懐かしい。そして何より、マスターとして罪の重みを分け合おうとするマシロ、そしてそれに感謝しながらあくまでも自分の決断でシステムを破壊したアリカの行動の描写が興味深い。特にアリカの行動については、システム破壊前、マシロが同盟側オトメ達に対して、マスターの道具としてではなく一個人として自らの力を御する&判断することの大切さを説いていたことと内容的にリンクしていることが分かります。この認識そして最終回のミユの行動とあわせて考えてみると、自ずと過去のエアルにおけるオトメの存在の意味と、将来のエアルに対してオトメが果たすべき役割が見えてきます。

 すなわちそれは、エアル人類の成長の試金石。地球移民時代からの大きなポテンシャルを持ちながら、それを御する強さを持ちえぬ故、御せぬ力を暴発させるだけの戦争を繰り返してきたエアルの人間達が、「箱庭の中の代理戦争」システムを経て次のステップに移行するには、力を有する存在=オトメの自発的な進化が必要なのでしょう。これについての具体的な推測は、最終回感想において改めて述べてみたいと思います。

 とりあえずアレですね。ラス前エピソードとしてはナイスな盛り上がりを見せてくれた及第点な作りだったと思います。まさに燃え萌え~☆

P.S.

 その1:ミス・マリア。今回の肉弾戦の強さだけでも惚れそうだったんですが…(^^;

 その2:舞衣@次回予告。不憫な奴…。

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