朝鮮半島有事 2012年に作戦統制権移管 米から韓、国防相合意

 本当はもう少し早く「韓国を見捨てる&ランドパワー側に押し付けて決別予定by米国」だったのが、北朝鮮問題やらなんやらで先延ばし&猶予期間の延長となって今回の合意と相成りました。

 さて、いよいよもって日本-台湾が「環太平洋連合の最前線」になりますね。この流れは日本にとって吉と出るか凶と出るか。普通に考えれば「凶」だけど、現実の脅威が平和ボケ国民にとって一種のカンフル剤になる可能性もあります。必要以上に危機意識を煽る必要もないことですが、叶う事なら、今回の決定の「本当の意味」を多くの国民に認識して欲しいものですね。

 【ワシントン=有元隆志】ゲーツ米国防長官は23日、訪米中の韓国の金章洙国防相と会談し、米軍が保持する朝鮮半島有事の際の戦時作戦統制権を2012年4月17日に韓国軍に移管し、米韓連合司令部を解体することで合意した。両国防相は北朝鮮の核やミサイルによる脅威に協力して対処することの重要性を確認したものの、米韓同盟は大きな転換点を迎えることになる。

 作戦統制権は朝鮮戦争(1950年~53年)で国連軍が創設されたのを受けて、米軍に作戦計画を一元化するため、韓国軍が米軍に移譲した。平時作戦統制権はすでに韓国に戻されたが、有事の作戦統制権は米軍が引き続き保持していた。

 昨年10月の米韓両国による安全保障協議会で、2009年から12年の間に韓国軍に統制権を移管することで合意し、具体的な時期についての折衝が続いていた。

 ラムズフェルド前国防長官は09年に前倒しして移管する考えを示していたが、ゲーツ国防長官に替わってから、韓国の中期国防計画の完了を待って、12年に移管することで同意した。

 米国は引き続き「核の傘」による抑止力の継続を約束している。

(2月24日 産経新聞)

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