女性厚遇問題 世銀総裁 来月辞任 「名誉ある撤退」

 公式記録に「ダーティ」と記されなければ、記録や記憶はともかく、次の仕事の障害や歴史の汚点となることは無いと考えたか?>ウォルフォウィッツ総裁。

 強面のネオコンを気取っていた割には、存外尻の穴の小さな御仁ですな。むしろ、その姑息な姿勢こそが、自分の名を永遠に「限りなくダーティに近いグレー」として歴史の人物区分に記させることになるのに、それが分からんのかね。それとも上記の認識自体が間違いで、極めて目先の面向かった批判だけ逃れられればいいという近視眼な人物なのかな?>情実総裁。

 ま、どーでもいいですけどね。今回のコトの本質は別のトコ(ブッシュ政権退潮下での米国vs欧州の陣取り合戦、総裁職の指名権の綱引き)にあるワケだし。

 【ワシントン=渡辺浩生】交際相手の女性職員を厚遇した問題で、世界銀行のウォルフォウィッツ総裁(63)は17日、6月30日付で辞任すると表明した。加盟国から責任を問う声が拡大し、トップ交代で組織の刷新を図るべきと判断した。ブッシュ政権は近く後任を発表する。国防副長官時代にイラク開戦を主導したウォルフォウィッツ氏の退場は、政権にも大きな痛手となりそうだ。

 総裁は就任後の2005年、交際中の女性職員を内部の倫理委員会の助言に従って米国務省に出向させた際に、昇進・昇給について関係部局に具体的に指示。特別調査委員会は内部規則に違反したと認定した。

 続投の可否を検討してきた世銀理事会(24加盟国の代表がメンバー)は、「世銀の任務遂行に必要な指導力は発揮できない」として、辞任を受け入れるよう調整を続けていた。

 総裁は辞任の条件として、厚遇問題については「誠実に対応した」という自身の主張が認められ、総裁としての業績も適正に評価されるよう要請。理事会は17日、総裁の「名誉ある撤退」に同意した。

 声明の中で、ウォルフォウィッツ氏は「新たな指導者のもとで任務が実行されることが、世銀に仕える人々の最良の利益になると判断した」と辞任理由を述べた。

 スノー大統領報道官は同日、「ブッシュ大統領は、不本意だが総裁の辞任を了承した」と語り、間もなく後任の候補者が発表されると述べた。

(5月18日 産経新聞)

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