トヨタ 08年に新ハイブリッド 世界販売12年100万台目標

 【愛知県】トヨタ自動車が燃費性能に優れ、価格を抑えた第3世代のハイブリッド車を開発、2008年から市販化することが14日明らかになった。小型高性能な最新の電池を動力源とし、スポーツカーから大型ピックアップ(荷台付き)トラックまで販売車種を拡大。2012年に、ハイブリッド車の世界販売を現在の4倍近い100万台に増やす。10年からは欧州で初めて、英国工場でもハイブリッド車を現地生産する。

第3世代のハイブリッド車は、08年末に予定する「プリウス」の全面改良(モデルチェンジ)に合わせて投入する。プリウスは初代が1997年、現在の第2世代は03年にそれぞれ発売され、第2世代はガソリン1リットル当たり35・5キロの世界最高水準の燃費性能を実現した。

新システムは、従来のニッケル水素電池ではなく、携帯電話やノートパソコンなどで実用化されているリチウムイオン電池を搭載している。システムを小型・軽量化できるため、コスト削減や搭載車種の拡大が可能になる。

トヨタは09年以降、国内市場にスポーツカーや8人乗りミニバンなど新型のハイブリッド専用車を投入。欧州向け中型セダンや米国のピックアップトラック「タンドラ」など欧米で生産、販売する既存車種にも、ハイブリッドシステムを搭載する。

これまで50万円程度あったガソリン車との価格差も半分以下に抑え、普及の拡大を目指す。

トヨタは第3世代の投入により、ハイブリッド車の世界販売が加速度的に伸びると予測。08年に50万台、12年に100万台を目指す。10年に世界販売1千万台を計画しており、全車種に占めるハイブリッド車の比率は、1割程度にまで高まる見通し。

(中日新聞) – 4月15日

先年来、九州及び本社周辺工場を再編し新型ハイブリッド車の量産体制を整備してきたトヨタですが、遂に具体的な数値目標を発表してきましたね。個人的には、その陰でこっそり本腰入れてきた燃料電池車の事業化推進の方に興味がありますけど。

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