カストロ氏、引退へ

 功罪相半ばなれど、歴史の巨人であったことは事実。今後は静かに静養&余生を過ごしてくださいな、と。

 【ニューヨーク=長戸雅子】キューバのカストロ国家評議会議長(81)は19日、共産党機関紙グランマ(電子版)に寄せた書簡で、国家元首にあたる国家評議会議長を引退する意向を明らかにした。ロイター通信などが伝えた。議長が兼任する軍最高司令官も退くという。今後もカストロ氏が一定の影響力を持つことが予想されるが、約50年にわたり、ソ連崩壊後も反米勢力の急先鋒として社会主義国家を率いてきたカストロ時代は事実上、終焉を迎える。

 カストロ氏は声明で、「議長と軍最高司令官の地位を自ら望むことはないし、(要請されても)受け入れることもない。繰り返す。望みもしないし、受け入れもしない」と述べた。また声明の最後には「これは別れではない。私の唯一の望みは、思想闘争で兵士として闘うことだ」として、今後も論文などで影響力を行使していく意欲を示した。

 キューバは、24日に人民権力全国会議(国会)を招集し、国家評議会議長を選出する予定。カストロ氏が引退を表明したことで、同会議は後任議長に実弟のラウル・カストロ第一副議長(76)を選出するものとみられるが、声明では後任に触れていない。

 カストロ氏は、1959年のキューバ革命で実権を握り、76年に国家評議会議長に就任し、半世紀近くトップに君臨してきた。2006年7月末、腸内出血で療養入りし、その際、ラウル氏に権力を暫定委譲して以降、公務から遠ざかっていた。1月に行ったブラジル大統領との会談写真を公開するなど、健康状態の回復ぶりをアピールしていた。

(2月19日 産経新聞)

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