「新型ATSあれば防げた」 JR西社長陳謝 脱線事故で被害者説明会

 先日の事故調の「竜頭蛇尾な」報告書や今回の説明会での「事故調=ひよっこ」発言by山崎社長の真意はさておき、結局JR西日本が言いたいのは「自社の企業体質=事故原因の第一ではない」ってことなんかいな?。

 まあ、ここらへんの優先順位を議論しだすと宗教論争になっちゃうのが世の常。JR西の本音の白黒は、今後の具体的なアクションプランを観てから判断しましょうかね。

 平成17年4月に発生した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、JR西日本が独自に調査した事故の背景や今後の安全対策に関する遺族、負傷者向けの説明会が4日、同県伊丹市内で非公開で開かれた。JR西側は事故後に引責辞任し関連会社に“天下り”した元役員3人も出席。山崎正夫社長が冒頭で、新型の列車自動停止装置(ATS-P)について、「(事故現場で)工事がなされていれば100%事故は防げた。痛恨の極み」などとする文書を読み上げ陳謝した。

 負傷者を対象にした説明会は午前9時35分ごろから始まり、約150人が出席。JR西側は山崎社長ら経営陣計17人が出席し、事故原因の調査などを報告した。  山崎社長は、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)が今年6月、懲罰的な「日勤教育」が背景にあったと指摘した最終報告書を認め、「厳粛に受け止めたい」とし、ATS-Pの設置遅れだけでなく、余裕のないダイヤ編成についても「率直に反省したい」と説明。約3時間半で終えた。

 一方、死亡した高見隆二郎運転士=当時(23)=の心理分析では、事故直前の伊丹駅で約72メートルオーバーランし車掌に虚偽報告を頼んだ車内電話を途中で切られ、「8メートル」と虚偽報告する車掌の無線に聞き入った際に、高見運転士が「想定より大幅に短い8メートルという報告に困惑、狼狽(ろうばい)した」「過少申告に気が緩み、注意がそれた」とする独自の見解を示した。

 午後からは、遺族への説明会を実施。5日も同様の内容を負傷者、遺族に分けて説明する。

(8月4日 産経新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です