【刹那の勝機】平昌五輪「スピードスケート女子マススタート、高木菜那が金メダル」「カーリング女子、日本代表は英国代表に競り勝ち銅メダル」【薄氷の紙一重】

歴史が動いた。女子マススタートは高速レース最後の一瞬に。カーリング女子は長時間の氷上のチェスゲーム最後の一手で。

 双方の瞬間を偶然リアル視聴できたおいら超幸せ。神様ありがとう。僕に衝撃をくれて。

菜那、驚異のラストスパート…最後の直線で爆発

平昌五輪第16日の24日、スピードスケートの新種目、女子マススタートで今大会2個目の金メダルを獲得した、高木菜那(日本電産サンキョー)。

16周で争うレースで、12周まではエストニア選手が1人抜き出て、高木菜は第2グループの後方で我慢した。

残り3周でエストニア選手を吸収すると、3番手の好位置をキープ。残り1周の時点では2位。最終カーブの出口でオランダ選手を抜いて先頭に立ち、スプリント勝負で逃げ切ると、両手を挙げて喜んだ。

団体追い抜きのメンバーでもある佐藤綾乃(高崎健康福祉大)が1回戦で敗退し、連係は取れなかったが、1人で勝ちきった。

(2月24日 読売新聞)

<五輪カーリング>カーリング女子涙の銅 鍛えた氷の観察眼

【平昌・田原和宏】平昌冬季五輪第16日の24日、カーリング女子でLS北見の日本は英国との3位決定戦を制し、この競技で日本勢初のメダルとなる銅メダルを獲得した。

ついに念願を果たしたLS北見の日本。接戦に耐えて銅メダルを引き寄せる力となったのは、観察眼を生かして終始徹した「考えるカーリング」だった。

昨年9月の五輪代表決定戦を制した後、重視したのが氷の状況を把握する「アイスリーディング」だった。氷の状況はエンドごとだけでなく、午前と午後、隣のシート(試合場)で行われる試合の有無などで刻一刻と変化する。司令塔のスキップを担う藤沢五月(26)は、四方を観客席が囲む五輪のような会場では「観客の熱気でも氷が変わる」と説明する。チーム創設者の本橋麻里(31)が奔走して集めた約20社のスポンサーの支援もあり、昨秋以降は欧米を中心に数カ月単位での遠征が実現。約10大会をこなして会場ごとに違うリンクの特徴をつかみながら、観察眼を養った。

さらに本橋が「チームの成長に欠かせない」と話すのが、代表コーチのジェームス・ダグラス・リンド氏(33)の存在だ。本場カナダの出身で、世界ジュニア選手権で母国代表を優勝させた経験を持ち、選手たちは「JD」の愛称で呼ぶ。北海道が2013年に開校した「女子カーリングアカデミー」のヘッドコーチも務めたリンド氏から3年間教えを受けた本橋は「今までは間接的にしか他国を観察できない部分があったが、JDコーチはフレッシュすぎる情報を毎回くれた」と感謝する。

試合で使うストーンの特徴をつかみ、投げ分けることをチームに勧めたのもリンド氏だ。各エンドで最初にストーンを投げるリードの吉田夕梨花(24)は「男子のトップチームがやっていることだが、今のLS北見のレベルならいいだろうと言われて、やり始めた」と振り返る。

藤沢は身長156センチ、吉田夕も152センチと、リンクに立つLS北見の選手たちはひときわ小さい。日本カーリング協会の柳等・強化委員長は「体の小ささのハンディを判断力で補っているのが、LS北見の優れているところ」と評価する。銅メダルは、必然の結果でもあった。【岩壁峻】。

(2月24日 毎日新聞)

 

一押しして頂けると励みになります<(_ _)>

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です