1/25に起こった、ソマリア人の難民少年によるアレクサンドル・マザハル女史殺害事件。この事件で、スウェーデン国民が難民に対する寛容さを失ったとは思わない。
しかし、今回、ストックホルムで難民の子供らを襲った極右グループは、自分たちの行動が「難民に対する寛容さを失った」国民からの支持を受けると考えたんだろう。そして多分、現地の極右政党・スウェーデン民主党も、春先の再選挙を見据えた煽動キャンペーンを展開することになるだろう。例えるならば、フランスの国民戦線(FN)のように。
一般市民から寛容さを奪うのは「被害者意識」 ~ フランス地域圏選挙で国民戦線(FN)が歴史的大躍進(2015/12/7)
フランスでは国政選挙その他でもう一度大変動が起こるだろう。その時、社会党なり共和党なりが下手を打ち、フランス国民が再びテロに晒されれば、FNはいとも容易くNSDAPに脱皮するだろう。「被害者意識を骨の髄まで刷り込まれた」フランスの一般市民がそれを欲し、後押しする。
そのキャンペーンと「被害者意識」に後押しされた「寛容の国」スウェーデンが、遅まきながらお隣・デンマークと同じ道を歩むようになるのか、それとも、これまで通り、まつろわぬ民にも寛容の精神を貫くのか。
「ベルばら」世代のおいらとしては、この色男さんの最期を知っているだけに、前者な「悪堕ち」展開が起きそうな気がするんだぜ。可愛さ余って憎さ百倍的な。
スウェーデンの首都ストックホルムで、極右グループとみられる覆面集団が子どもの難民を襲撃する事件がありました。
地元メディアによりますと、29日夜、ストックホルム中心部の駅に覆面の男ら約100人が集まり、駅周辺で生活していた子どもの難民らに暴行を加えたということです。その後、駆け付けた警察官を殴るなどして男数人が拘束されました。警察は、男らが「身寄りのない子どもの難民を狙おう」という内容のビラを配っていたとしています。スウェーデンでは25日、難民の少年が受け入れ施設の女性職員を殺害する事件が起きていて、地元メディアは、男らが報復した可能性を指摘しています。
コメントを残す