まさにこれ。あるいは「何このすっごい今更感」。
国内最大の公募美術展、日展(公益社団法人・日展主催)の第5科「書」の2009年度の審査で、印を彫る「篆刻(てんこく)」部門の入選者数を、篆刻を手がける有力会派に割り振る形で決めたことが30日、当時の審査員の話で分かった。
日展は「割り振りがあったとは思っていないが、まだ事実関係を確認できていない」として、外部の識者を交えた調査委員会を31日に設置し、1か月程度で調査結果を公表するとしている。
09年度の書の審査員は17人。漢字、かななど4分野のうち、篆刻を担当した審査員は、読売新聞の取材に「当時の審査主任(故人)から、会派別の入選者数が書かれた紙を渡され、その通りに入選者数を割り振った」と語った。その上で、「篆刻担当は自分一人だったので、独断と思われないように、他の先生方の意見を聞いて審査したのは当然だと考えている」とした。
(10月30日 読売新聞)
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