2050年ごろに消失か 南極上空のオゾンホール

 有害な紫外線から生物を守るオゾン層がほとんどなくなる南極上空のオゾンホールは2050年ごろに消失するとの予測結果を国立環境研究所の秋吉英治主任研究員らのグループが、19日、発表した。グループは「フロンの排出規制など国際社会のオゾン層保護策が有効に働いていることが示された」としている。

秋吉研究員らはオゾン層破壊の原因となるフロンやハロンのほか、二酸化炭素、海面水温、太陽放射の変化によって、地球上のオゾン層がどのような影響を受けるか調べるプログラムを作り、1980年から90年代半ばにかけて、過去に観測されたようなオゾンホール拡大の様子を再現することに成功した。

ホールは現在がほぼ最大で、将来予測では、2010年代半ばまで大規模なオゾンホールの出現が続くが、20年代に入ると、ホールの面積は縮小し、今世紀半ばごろには1980年レベルになり、ほぼ消失するとの結果が得られた。

(共同通信) – 5月19日

オゾンホールの拡大・縮小は、太陽活動や大気循環の変化によってかなり影響を受けるので、一概にフロンの排出規制が奏功したとは言えませんが、とりあえずシミュレーション通りに行くならそれはそれでいいことですね。…とか言ってたら、今度はチベットでオゾンホール発生とか言ってるんで、なーんかイタチゴッコだなあ(^^;

この記事を読んで思い出したのが、今週号の「モーニング」読み切り漫画「Hotel」(作:BOICHI)。久しぶりに手塚治虫や星野之宣チックな古典的SFを読んだ気がします。「環境破壊で地獄化した地球がダメなら、何で月面施設やスペースコロニーを作って避難しないの?>人類」とかSF的にアレなところはありますが、あの直球勝負っぷりとスケールの大きさには萌え~。

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