ヒラリー・クリントン女史の敗因は「油断」「南米利権など過去の黒歴史のちょい暴露」、ジュリアーニの予想以上の惨敗は「単純な作戦ミス」の結果。
全国レベルでは「本命」と目されている両者ですが、果たして、同じく「アイオワ敗戦組」だったレーガンやブッシュの顰に倣うことができるのか?。個人的には「民主=オバマ、共和=ジュリアーニ」の大統領選を見たいのですが…さてさて。
【デモイン(アイオワ州)=有元隆志】11月の次期米大統領選に向けて、民主、共和両党の指名候補争いの幕開けとなるアイオワ州党員集会が3日夜(日本時間4日午前)に行われた。民主党は、黒人初の大統領を目指すオバマ上院議員が勝利し、支持者を前に「変革の時は来た」などと述べた。本命とみられていたクリントン上院議員は3位に終わった。共和党はハッカビー前アーカンソー州知事が制した。オバマ氏は初戦を制したことで、今後の選挙に大きな弾みがついた。
民主党は、州委員会への報告率98%の段階で、オバマ氏が38%。エドワーズ元上院議員(30%)が2位に入った。クリントン氏は29%だった。
共和党は、85%の段階で、ハッカビー氏が34%。2位はロムニー前マサチューセッツ州知事で25%。トンプソン元上院議員(13%)、マケイン上院議員(13%)と続き、ポール下院議員が10%を獲得した。全国的な世論調査で首位のジュリアーニ前ニューヨーク市長は、アイオワでの運動に力点を置かなかったこともあり、4%と低迷した。
激しい選挙戦を反映し、州民の関心も高く、集会参加者はこれまでになく多く、初めて参加する人も少なくなかった。無党派、あるいは他の党の支持者であっても、その場で党員登録すれば、集会に参加できる。
党員集会は州内約1800カ所の学校、消防署、集会所などで行われた。民主党の場合、1回目の集計で、15%以上の支持を集めることが必要で、15%以下だった候補の支持者は2回目の集計で、他候補の支持に回るかどうかなどの選択を迫られた。共和党の場合は1回の投票で終了した。
今後の焦点は、8日のニューハンプシャー州での予備選に移る。1月にはミシガン州、サウスカロライナ州、フロリダ州などで予備選や党員集会が予定されている。
今回の選挙戦は、大票田のカリフォルニア州などが予備選の日程を前倒しし、「短期決戦」となったことが特徴。2月5日には同州やニューヨーク州など22州で予備選が行われる。
アイオワ州は他の州が予備選・党員集会を前倒ししたこともあり、全米で最初の党員集会の座を守るため、3日に集会を設定した。
(1月4日 産経新聞)
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