「シリア政府とテロリストは無辜の民衆そのものを武器として、欧州の干渉に対抗しているのだ。憎むべき方法だが、欧州が解放と救済を大義名分としている以上、有効な方法であることは認めざるを得ない。もはや干渉は中止すべきだ。さもなければEUは飢えた難民を抱えてよろばい歩き、力尽きたところをロシアによって袋叩きされるだろう」
という流れを期待しての、どこぞの誰かによる演出、そして現在の惨状かどうかは分からない。分からないが、
「黒いオレンジ(ドイツキリスト教民主同盟)主導の難民救済策はこれで事実上崩壊した。後にくるのが、白い熊(統一ロシア)ということに」
「さて、なるかな?」
には、興味がある。とてもある。
- 作者: 田中芳樹
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【ウィーンAFP=時事】オーストリアの赤十字は19日、隣国から流入してきた難民らについて、この日だけで1万3000人に達した可能性があると推計を示した。
オーストリア通信(APA)が伝えた。クロアチアとハンガリーが手を組み、オーストリアに押し付け始めたことが増加の背景にあるとみられている。
ハンガリーのオルバン政権は、国境に押し寄せる難民らに対し強硬策で対応し、世界的に批判を浴びた。ところが、18日夜になって突然、方針を転換。政府が用意したバスに次々難民らを乗せると、オーストリアまで運び始めた。
ハンガリーの強硬策のせいで難民らの流入が止まらなくなり怒り心頭だったクロアチアも、ハンガリーと何らかの合意に至ったもようだ。難民を次々ハンガリー国境へ運び、ハンガリー側で乗り換えたバスはオーストリアの方角へ走り去っていく。
一方、クロアチアを横切りスロベニア国境までたどり着いた元税関職員というシリア人男性は「数千人がこんなふうに押し寄せれば驚くのは当然だ。尋常ではない」と、かつての職業意識に照らし声を潜めた。70歳になる母親を連れての旅だ。
スロベニアのツェラル首相は18日、北上する難民が増え続ければ「回廊」設置も検討課題だと口を滑らせた。これを聞いた難民が国境に殺到。一部でスロベニア警察がトウガラシ成分を含む催涙スプレーを噴射し、押し戻した。スプレーは小さな子供にも浴びせられた。
スロベニア、ハンガリー、クロアチアは共に欧州連合(EU)加盟国。ただ、クロアチアだけは、欧州諸国間の自由な移動を認め合う「シェンゲン協定」にまだ入っていない。
(9月20日 時事通信)
【オブレジェ(スロベニア東部)坂口裕彦、ブリュッセル斎藤義彦】中東などから難民が押し寄せる欧州で、露骨な難民の押し付け合いが始まっている。約2万人が流入したクロアチアは18日、難民の一部をバスや列車で強制的にハンガリーに送り始めた。ハンガリーは「犯罪行為だ」とクロアチアを非難する一方、難民をオーストリア国境まで輸送。クロアチアに北接したスロベニアは国境を閉鎖して難民を押し戻している。
クロアチアのミラノビッチ首相は19日、「難民受け入れをハンガリーに強制し続ける」と述べた。18日には難民約1000人を乗せた列車がハンガリー南部に到着。事前に連絡を受けていなかったハンガリー警察は列車に同乗していたクロアチアの警官40人を拘束して武装解除。運転士を逮捕した。また、クロアチアは、難民をバスに乗せ、ハンガリーとの国境3カ所に分散して降ろしている。ハンガリー政府は18日、判明しただけで約8000人がクロアチア側から越境してきたと発表した。クロアチア・ハンガリー国境間にはフェンスはなく、難民は自由に入り込んでいる。
クロアチアがハンガリーに難民を“強制輸送”しているのは、ハンガリーが15日にセルビアとの国境に有刺鉄線付きの「越境防止フェンス」を設置、難民がクロアチアに流れ込んだことへの反発だ。
クロアチアの行為に怒るハンガリーも難民をオーストリア国境に運んでいる。18、19日で6700人がオーストリアに入国した。
一方、スロベニアは国境を封鎖。シリア難民が押し寄せた東部オブレジェの国境検問所では、スロベニアの警察当局が入国を阻止している。クロアチアも大半の国境を封鎖。難民を押し戻された形のセルビアは「非人道的だ」と非難した。
(9月19日 毎日新聞)
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