【先に介入してくるのは】イエメン「南北再分裂」までもう少し【イランかサウジか】(2015/3/20)
遠からず、IS掃討作戦で発言力を増したイランと、そんなイランに対抗心を燃やすついでにイエメン南部の油田利権をGETしたいサウジアラビアが、政治＆軍事介入を開始。下手すりゃ、イエメンは1990年以前の状態に戻る。
イエメンの歴史の針は、1990年まで戻ることがほぼ確定した。同国は南北に再び分裂する。次は、紅海の主導権争奪戦にどこの国が参加してくるかだな。ぶっちゃけ、今となってはそっちの方が重要事。仮に、同海域で現地列強が血みどろの争覇戦をやらかしたらどうなるか。
ほんとこれ。ISIS戦争のイラクやシリア、ロシアvs欧州のウクライナより、今はこのエリアの方がよっぽどヤバい。
【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フシは２５日、敵対するハディ大統領が拠点とする南部アデンの北約４０キロまで進攻した。ロイター通信が報じた。ハディ氏は２４日、外国軍の介入を求める書簡を国連安全保障理事会に送付。ハディ氏が２５日にサウジアラビアへ脱出したとの情報もある。シーア派の勢力拡大を嫌う隣国のスンニ派国家サウジは軍事介入の構えを見せており、緊張が高まっている。
ロイターなどによると、フシは２５日、アデンの北約６０キロにある空軍基地を制圧し、さらに進攻を続けた。アデンのスンニ派勢力は武装闘争の準備を進めている。ハディ氏がアデンの邸宅を離れ、サウジに脱出したとの報道もあるが、情報は錯綜（さくそう）している。
一方、サウジは既にイエメン国境に軍部隊を派遣し、フシに対する空爆の準備も進めている。サウジは、中東の覇権を争うシーア派国家イランがフシを支援し、アラビア半島での影響力拡大を狙っていると警戒しており、サウド外相は２３日の記者会見で「平和的に解決できなければ、必要な措置を講じる」と断言した。
(後略)
（3月25日 毎日新聞）
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