なんでかって言うと、これって詰まるところ、野村HDが支店のお客である地方自治体や企業に、「支店のサービスの一環」で農業ネタのコンサルや御進講するための会社でしょ?。カネの出し先は身内なわけで、マージンの設定は自由にできない。ていうか、支店の付帯的なサービスに過ぎないんだから、基本的にそこで儲かるわけにはいかない。加えて、サービスの量は「もともと本職じゃない」社内の人材や知見の処理能力次第で、サービスの質は提携先の大学や農業組合法人のノウハウの受け売りを超えられない代物。これじゃあ、サービス価格自体どこまで高く設定できるかすらアヤシイもんです。
そもそも、野村HDって前もヘルスケア事業に参入とか言って、今回のと似ている野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリーという会社を作って無かったっけ?。あれって、国の予算規模など環境だけなら農業より有利な立ち位置で始まったビジネスだったと思うけど、上手くいっているの?。少なくとも、アレより今回の農業子会社が上手くいくとは到底思えないんだけどさ。
なんかさぁ、最近の野村HDってリーマンの悪いところばかり真似しているかと思えば、こんな新規事業にやたら手を出してアタフタしているようにしか見えないんですけど。本当に経営大丈夫なの?
野村HD、農業ビジネスに進出 国内金融機関で初
野村ホールディングスは13日、新会社を10月に設立し、農業ビジネスに参入すると発表した。農業に関心のある自治体や企業などに対し、経営ノウハウなどを提供する。国内金融機関で農業ビジネスに本格的に乗り出すのは野村が初めて。
野村は、数年前から全国173支店を通じて地域活性化につながる新規事業を検討しており、農業ビジネスは第一弾となる。
資本金1億5千万円で100%出資の新会社「野村アグリプランニング&アドバイザリー」を設立。農業組合法人や大学の農学部教授らと顧問契約を結ぶなどして得た農業経営のノウハウを、自治体や大学、企業に対して提供する。
また、新会社は子会社「野村ファーム」を10月に設立し、自らも農産物の生産を行う。将来は、機能性食品やアンチエイジング食品など高付加価値のある農産物の開発を視野に入れている。
(8月13日 産経新聞)
まあ、とりあえず頑張ってくれとは言うけどさ、
新会社は子会社「野村ファーム」を10月に設立し、自らも農産物の生産を行う。将来は、機能性食品やアンチエイジング食品など高付加価値のある農産物の開発を視野に入れている
僅かなりとも日本の農業に対する企業法人の参入状況を知っている人間なら、この手の夢見過ぎなコメントには、「鬼門」っぽい雰囲気を感じまくって堪らないでしょうねえ。
ここで「【手描きプリキュア】いつき(キュアサンシャイン)でナデシコEDパロ 」を紹介。
同志発見(笑)。
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