冒頭であんだけ派手に吹っ飛んで足を切って、事前の想定からマイナス8.5点スタートと分かっていて、あの演技をやり通して逆転優勝って…何この平成スポコン娘17歳。もう只管拍手しか出来ないよ…。・゚・(ノД`)・゚・。。
中野友加里選手も最近は若手二人に埋もれがちだけど、地味に堅実に良く頑張りました。上位陣じゃ唯一コケてないし。彼女の姿こそ我ら凡人にとって手本とするものでしょう。最後に安藤美姫選手…とりあえず体治して、全てそれからですな。出直しは。
フィギュアスケートの世界選手権第3日の20日、浅田真央(17)=愛知・中京大中京高=のフリー演技は大失敗で幕を開けた。浅田真は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぼうとした瞬間に転倒し、滑って壁にぶつかった。「コケた瞬間は何も考えることができなかった」。次のフリップ-トーループの3回転連続ジャンプに向かう時は「『もうダメだ』と思った」のも当然だ。
ところが、その3-3回転を高く舞うと、続く連続スピンは最高難度のレベル4認定。その後も3-3回転連続ジャンプで回転不足を取られたほかはノーミスで通した。
トリプルアクセルの基礎点7・5点が0点になり、さらに転倒によるマイナス1点。絶望的な状況の中で「あきらめずに、他の所で挽回(ばんかい)しよう」と要素を丁寧に一つずつこなした。
05年にGPファイナルを制したころ、ジャンプの失敗はほとんどなかった。その後は身長が伸びるなど体型も変化し、ミスも珍しくなくなった。それら苦い経験を味わってきたからこそ、この日の巻き返しができた。練習拠点を米国から地元・愛知に移し、専属コーチ不在のハンディも克服し、伊東秀仁・日本スケート連盟強化部長は「精神的に強くなった」と舌を巻いた。
関係者によると、転んだ時に靴のブレード(刃)で左足付け根を切った。2月の4大陸選手権後には右ひざを痛めていた。だが、報道陣には一切明かさなかった。「これからいっぱい食べたい。何を? 食べたい物を全部!」と話す笑顔は、弱みを見せない強さに支えられていた。【来住哲司】
(3月21日 毎日新聞)
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