「スピリチュアル」コーナーで倫理違反=フジ「27時間テレビ」-BPO検証委

オウム事件でオカルト詐欺師が一斉に失職してから10年余。性懲りも無く幅を利かせまくっていたオカルト詐欺番組に、ようやくブレーキがかかり始めましたね。

 もっとも、細木数子にしろ江原啓之にしろメディアが取り上げなきゃ、タダのホラ吹き(細木はそれに裏ドラで○○○付き)なわけで、ぶっちゃけ「私が消えても替わりはいるもの」。「懲りない元締め」大衆向けメディアが、また遠からず手ごろな詐欺師を見つけてくるんだろうなあ。

 放送界の自主チェック機関である放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は21日、7月にフジテレビ系で放送された「27時間テレビ」で放送倫理違反があったと認定する「意見」を発表した。コーナーは「スピリチュアルカウンセラー」を名乗るタレントの江原啓之氏が、東北地方在住の美容室経営の女性を「霊視」し、アドバイスなどをする内容。同委は、裏付けなく美容室を「経営難」と断定し、女性本人の了解を得ないで「カウンセリング」を受けさせたことを問題視。「『スピリチュアルカウンセリング』なるものを面白く見せるため、一方的に出演させた人の生活状況を十分な裏付けも取らずおとしめた」と指摘した。

さらに、「面白さを求めて『スピリチュアルカウンセリング』をPRするような構成・演出は避けるべきだ」として、霊視や占いを安易に取り上げることにも警鐘を鳴らした。同局には3カ月以内に改善策などの提出を求めている。

フジテレビは「ご迷惑をお掛けしたことを改めておわび申し上げる」とコメントした。

(1月21日 時事通信)

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