6月9日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、日本代表が当面の目標とする1次リーグ突破を果たすためには、決定力不足解消が最大の課題。枠をとらえるシュートは2次、3次の波状攻撃にもつながり、それだけ得点機会も増えるだけに、ジーコ監督はシュートの精度へのこだわりを選手たちに植え付けようと懸命だ。
国内最終戦となるキリンカップ第2戦のスコットランド戦(13日・埼玉ス)に向けた11日の練習冒頭、グラウンド上で円陣を組み、ジーコ監督は約5分間、選手たちに話した。宮本(ガ大阪)によると「シュートを大事にしよう。いくらシュートを打ってもボールがラインを超えなければゴールにならないと、監督は言っていた」という。
これまでの代表のシュート練習は、右サイドの選手は右から打つといったポジションに即したやり方が多かったが、この日はGK以外全員が参加し、左右、中央と場所を替えながら打ち続けた。ジーコ監督が見つめる中、第2戦は地元での試合となる小野(浦和)らがキックの感触と軌道を確認した。
この日、ジーコ監督が選手たちに強調したのは「練習ではミスをしてもいいからゴールのはじを狙うくせをつけろ」。9日のキリンカップ第1戦、ブルガリア戦は相手の倍以上の20本のシュートを放ったが、うち12本がゴール枠の外。結局、巻(千葉)の1得点どまりで敗れた。
チーム最多の5本のシュートを放ちながらポストにはね返されるなど無得点に終わったFW玉田(名古屋)は「技術的な指導はなかった。精度を高めようということ。とりあえず枠に飛ばしたい」と話した。
やはり決定力不足が露呈した昨年最後のアンゴラ戦の後、ジーコ監督は「GKと1対1になった時、ボールをゴールに入れるのは、どん欲さや落ち着きである」と話していた。
W杯本番まで1カ月を切り、技術面での急速な伸びは難しくとも、精神面での向上は十分に期待できる。国内最終戦を前にした合宿初日の練習メニューから、ジーコ監督のメッセージが伝わってきた。【辻中祐子】
(毎日新聞) – 5月12日
…今頃?。確かに、この期に及んで細かい技術指導やフォーメーション弄くってもしょうがないけど。まあ、もともと地力と実力はあるメンバーなんで、これで何かに「開眼」できるんなら良しというべきでしょうか。
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