<欧州連合>1月1日にブルガリアとルーマニアが加盟

 【ソフィア(ブルガリア)会川晴之】1月1日に欧州連合(EU)に加盟するブルガリアとルーマニア両国は、同日に記念式典やコンサートなどを開き「欧州の一流国」の証明でもあるEU入りを祝う。だが、ルーマニアではナスタセ前首相が11月に収賄罪などで起訴されるなど、汚職や組織犯罪、資金洗浄(マネーロンダリング)などが後を絶たない。EUは両国に、司法改革や汚職対策を求めており、多くの課題を抱えた中でのEU加盟となる。

両国の首脳は、EU加盟を「ベルリンの壁の最終的な崩壊」(スタニシェフ・ブルガリア首相)、「英仏独の国民と同様に、EU市民として同じ権利と義務を有する」(ポペスクタリチェアヌ・ルーマニア首相)と、歴史的な決定と高く評価する。

しかし、両国の1人当たりの国民総所得は3000ドル弱と、ポーランドの半分、チェコの3分の1足らず。EU早期加盟を望むクロアチアの半分とEU加盟国では最貧国。EUは長期間にわたり補助金を支払い続けなければならないこともあり、両国の改革にこれまで以上に厳しい視線を注ぐのは確実だ。

(12月31日 毎日新聞)

わずかな規模を増やすために、多大なる爆弾を抱えることになった今回の2カ国加盟>EU。さて、これが吉と出るか凶と出るか。

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