提携、合併、買収etc

 まずはハゲタカのターゲットにされたサッポロホールディングスの明日はどっちだ?について。さて、賢明なる皆様に伺いたい。今回の騒動で一番得をするのは誰でしょ?。

米系ファンド保有のサッポロ株、アサヒが全取得提案へ

 サッポロホールディングスに経営統合を提案しているアサヒビールは、米投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが保有するサッポロ株のすべてを取得する方向で検討に入った。関係者が17日、明らかにした。

 アサヒはサッポロの筆頭株主になった後、清涼飲料部門などの事業統合を段階的に進めていく。サッポロが自主独立経営を志向していることから、徐々に関係強化を図る。

 検討されている案では、まずアサヒはスティールに対し、保有する18・64%のサッポロ株を相対で譲渡するよう求める。スティールは15日、サッポロ株を66・6%まで買い増す買収提案をしたが、狙いは保有するサッポロ株の株価つり上げにあるという見方が強い。アサヒが高い買い取り価格を示せば、スティールは売却に応じる可能性がある。

(2月18日 読売新聞)

 次に老舗百貨店同士の経営統合話。まだ大丸側は「何も決定したことは無い」とのコメントを発していますが、村上ファンドの松坂屋HD買収騒動の前から両社は商品券事業とかで提携していたし、この話は自然に納得いくものですね。

 どちらが「上」に行くかで若干揉めるかも知れませんが、外部から見る限り、デメリットよりはメリットの方が多そうな統合構想だという気はします。さてさて、どういうオチになりますことやら。

大丸・松坂屋が統合交渉、年度内に合意へ

 百貨店4位の大丸(本社・大阪市)と7位の松坂屋ホールディングス(HD、本社・名古屋市)が、経営統合に向けて交渉していることが17日、明らかになった。

 持ち株会社方式による統合案が有力で、年度内に合意し、今秋にも統合する方向だ。実現すれば売上高は1兆1600億円を超え、高島屋を抜いて国内最大の百貨店グループになる。大丸は関西、松坂屋は名古屋に強い地盤を持ち、営業基盤に重複が少ない。規模の拡大でコスト削減や営業力強化を図る狙いだ。

 関係者によると、両社の統合交渉は1年以上前から始まった。村上ファンドが松坂屋HDの筆頭株主となったことで一時中断したが、昨年末に松坂屋が自社株をほぼ買い戻したのを受けて再開された。

(2月17日 読売新聞)

 次に「巨大な弱者連合構想in自動車業界」なお話。ぶっちゃけた話、GMとクライスラー両社がくっついても、事業シナジーはほとんどありません。じゃあ、何のための連合案かと言えば、自動車業界世界一の座を堅持したいGMのエゴだとしか、言いようが無いですな。

 GMはそんな心配しなくてもいいのにねー。トヨタは心臓(エンジンユニット)さえ渡してくれれば、姿(車種&車体)はGMのままでいいと思ってるんだから。それとも、それこそが否なのかな?。

クライスラー GMに売却交渉開始 巨大連合誕生も 米メディア報道

2月17日17時4分配信 産経新聞

 【ワシントン=渡辺浩生】複数の米メディアが16日報じたところによると、自動車大手ダイムラークライスラーが業績不振に陥った北米部門クライスラー・グループの売却に向けて、自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)と交渉に入った。

 米業界紙オートモーティブ・ニュースやブルームバーグなどが報じたもので、消息筋によると交渉は初期の段階。SUV(スポーツ用多目的車)の共同開発での提携も検討しているが、クライスラー売却も選択肢のひとつになっている。

 ダイムラー側は14日、クライスラー部門の1万3000人削減と工場閉鎖を柱とするリストラ計画を発表、「あらゆる選択肢を検討する」とし、クライスラー売却や他社との提携の可能性も示唆している。GMのスポークスマンは買収交渉について「相互利益の領域については常に他社と協議している」とだけコメントしている。

 自動車専門調査会社オートデータによると、GMの昨年の米市場シェアは24・6%。ダイムラークライスラーは4位に転落して14・4%。3位のトヨタ自動車(15・4%)は年内に全米2位、世界首位をうかがう。GM・クライスラーの米巨大連合が誕生すれば、トヨタとの差を大きく引き離すことになる。

 ただ、両社はSUVなど大型車が中心で、日本メーカーに出遅れた環境・低燃費の車両開発や、従業員医療保険の負担など共通の課題を抱える。両社の統合は、工場閉鎖などリストラ加速にはつながっても、相乗効果には疑問視する声が強い。

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