大毅に出場停止処分も、25日興毅戦は中止

 関西系地元○○○を裏切って××の対象となり、ここ数ヶ月の人気凋落で京楽はじめアレ系なスポンサーに見捨てられ、そして一昨日の醜態で最後の拠り所スポンサー・在京○○○から三行半を突きつけられた亀田一派。三行半が「正式決定」になった瞬間に、絶対多数の反亀田陣営だけでなく、これまで亀田を飼犬もとい「飼亀」にしていた連中も亀田一派への総攻撃を開始したのには笑いましたな。該当者達の現金&日和見的対応は些か香ばしすぎですが、この包囲網の完璧さは最近類を見ません。軽蔑しながらちょっと歪に感動。もっとも、今回のJBCの迅速すぎる対応の背景には、朝青龍&時津風事件で下手を打って世間の猛反発を受けている日本相撲協会という「前例」の轍を踏むことへの恐れもあるのでしょうけど。

 処分の落としどころとしては、「亀2=半年間のライセンス停止」「亀1=3ヶ月のライセンス停止」「亀オヤジ=半年以上のセコンドライセンス停止」「金平会長=厳重注意」、裏ドラでファイトマネー50%~100%没収といったところですかね。ついでに、亀2はそのままボクシング界からフェードアウト&引退と。個人的にはTBSに精神的苦痛を受けたことに対する賠償請求も起こしたいくらいですが。

 それはそれとして、問題の10/11の試合、仮に亀2がどんな大差&酷いKOでボロ負けしても、まともに戦って負けてさえいれば、在京○○○や一部メディア連中もまだ亀田一派を見捨てなかったと思うんですよね。あの金色グローブトロフィーを見ても分かる通り、本来は「今回の結果とは逆のor仕込みグローブや反則による亀2のTKO勝ち」ブックだったのを、内藤&宮田ジムが「ガチバトル」で覆した「イレギュラーな結果 for them」だから。万一そうじゃなくても、時機を見て「内藤潰し」前提の亀1によるリベンジマッチで興行を組めればいいから。

 だけど亀2の反則&亀1と亀オヤジの指示があからさま過ぎて映像&音声という決定的証拠を残しちゃったために、そのプランは御破算。内藤が亀田と絶縁を宣言したが、それを覆すこともできない。となれば「使えない道具」は早めに処理するにしくは無し。哀れ亀田一派はこのまま「処分場」行きと。

 亀オヤジは、自分が元アレな割には、○○○と仕事する時に一番気をつけないといけない鉄則を忘れていたようですな。○○○はね、自分達はド外道でいいかげんだけど、自分達と一緒に仕事をする人間が不真面目で下手を打つことは絶対に許さないんだよ。

 P.S.1

 この期に及んで亀田擁護の姿勢を崩さない層がいるってのには、呆れつつもその一徹ぶりに少し感心。もっとも、クリンチの時の内藤が「頭突き小僧」亀2の頭を抑える姿を見て、内藤&亀2の狙いも理解せずに内藤批判ブチかますような節穴サンが今だゴロゴロしているのには辟易しますが。

 P.S.2

 今回の騒動について一番共感したネット記事の一つをご紹介→ボクシングの価値を損ねる亀田大毅の世界戦。確かにね。井岡にはエディという名師匠がいたが、亀田兄弟には亀田史郎という出来の悪い親しかいない。その差は単なるテクニックのそれ以外に、想像以上の「越えられない大きな壁」を井岡と亀2の間に作り上げてしまったということなんでしょうね。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は12日、WBC世界フライ級タイトルマッチ(11日)での亀田大毅(18=協栄)の度重なる反則行為について処分の検討に入った。東日本ボクシング協会などからの調査要求を受け、15日の東日本協会理事会での緊急討議を経て、ビデオを検証する。父史郎トレーナーと協栄ジム・金平桂一郎会長の監督責任、長男興毅(20)の反則指示疑惑も対象になる。早ければ同日中にも亀田親子3人にライセンス停止などの処分が出る可能性がある。一方で25日にパシフィコ横浜で予定されていた興毅のフライ級ノンタイトル戦の中止が決まった。

 お粗末な反則行為の代償は大きかった。世界戦から一夜明けたこの日、大毅の愚行への反響は想像以上に大きかった。141のジムが加盟する東日本ボクシング協会(大橋秀行会長)の会員から、大毅の反則行為やセコンドの言動に非難が続出。都内のJBC事務局も一日中、抗議の電話が鳴り響いた。試合直後は「処分はない」と話していたJBCの安河内事務局長も「しっかりと検証したい」と、処分を検討することを明言した。

 大毅の反則は減点3を受けた最終12回のレスリング行為がクローズアップされた。しかし、内藤陣営の主張では、序盤から悪質な反則行為が断続的に行われていたという。テレビ映像でも投げたり、太ももを殴ったりするシーンが映っていた。悪質な反則行為が証明された場合、「重大な処分が出る可能性がある」と安河内事務局長は話した。

 処分の対象は大毅だけではない。放送されたテレビには父史郎トレーナーが「玉、打ったらええねん」と内藤の股間(こかん)を狙うよう指示したとみられる声が拾われていた。11回開始前には興毅が「ひじでもいいから目に入れろ」と話す声も残っていた。東日本協会の大橋会長は「大毅の反則行為もだが、セコンドの言動の方が問題視されている」と話す。興毅、史郎氏ともに否定のコメントを出したが、亀田家の3人が処分される可能性が出てきた。

 過去に史郎氏はレフェリーへの猛抗議などでJBCから2度の厳重戒告処分を受けている。「再び問題を起こせば重い処分になる」とも通達されていた。「史郎氏には過去の処分を加味したものを出す」と安河内事務局長。さらに「金平会長、トレーナーの史郎氏には監督責任もある」と話した。

 安河内事務局長は15日に都内で行われる東日本協会の理事会に出席。協会サイドの意見を聴取し、同協会の大橋会長、日本プロボクシング協会の原田政彦会長らの話を聞いた上で、JBC事務局で倫理委員会を開き、世界戦のビデオを検証して正式な処分を決める。反則行為、反則指示行為があったと認定された場合、ライセンス停止などの厳罰が下される。

 くしくもこの日、25日に予定されていた興毅のフライ級ノンタイトル戦の中止が、唐突に協栄ジムから発表された。「対戦相手が決まらなかった」という理由だが、前日まで史郎トレーナーも試合への意欲を見せていただけに、今回の問題が影響した可能性が高い。ライセンス停止中は試合もできない。大毅の反則行為は、減点3だけでは済まなくなりそうだ。【田口潤】

(10月13日 日刊スポーツ)

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