「自公337/475」2014衆院選最終予想な件について

「自公344/475」2014衆院選予想・小選挙区+比例区終盤(2014/12/10)

 3日前の予想と比べて、大勢に大きな変化はありませんが、最終盤で少しばかり動きがありましたので、その分を修正。

 選挙戦序盤で自民に流れた無党派層・浮動票の一部に、民主・維新への回帰の動きあり。先のエントリーのコメント欄でも触れました東京と愛知以外に、北海道と近畿全般で目立ちます。今回の総選挙は、序盤の自民優勢報道でのバンドワゴンに続き終盤で反動のアンダードッグが確認できて、選挙ウオッチャーとしては興味深い限り。例えるなら、2009年以降とそれ以前の総選挙を一度に味わえる感じかな。

 死票回避で寄らば大樹のバンドワゴンと比べると、アンダードッグはどうしても影響が地味だけど、大勢は別として、小選挙区の接戦区ではその動き自体がモノを言う。今回も5~10議席分位は野党や無所属側に優位に働いています。首長選や補選と違って、衆院選・参院選では世論誘導一つで、数十議席の行き先が入れ替わる。先週以来の大手メディア報道もその影響分込みでスタンスを決めているんだろうけど、今の情勢は彼らにとって想定内だったのか意外だったのか、選挙後にこっそりバラシて欲しいもんですね、と。

 今週後半、データを見ていて「面白いなー」と思ったのは、野党支持層が少しでも勝ち目がある野党陣営に票を寄せてきている点。特に、比例で民主に寄せて来ているのが面白い。維新も少し支持率を戻しているけど、民主への票寄せの割を食って、むしろ各ブロックの最後の1議席を持ってかれているのが更に面白い。国政選挙での無党派層や浮動票の動きってのは、地方選じゃ味わえないこういう予想外な事態を生んでくれるから実に面白い。

 以上を踏まえて、修正した予想は以下の通り。

  • 北海道ブロック

(旧)

小選挙区(定数12):自民8、公明1、民主3

比例区(定数8):自民3、公明1、民主2、維新1、共産1

(新)

小選挙区(定数12):自民7、公明1、民主4

比例区(定数8):自民3、公明1、民主3、共産1

ここに来て北海道は、民主が復調。小選挙区は、横路の1区、佐々木の6区、逢坂の8区に加えて、荒井の3区と鉢呂の4区が勝負になってきている。比例も最後の1議席を維新から奪取。

  • 東北ブロック

(旧)

小選挙区(定数25):自民20、民主5

比例区(定数14):自民6、公明2、民主3、維新2、共産1

(新)

小選挙区(定数25):自民20、民主5

比例区(定数14):自民6、公明2、民主4、維新1、共産1

ここでも民主が復調。比例で維新から1議席を奪う。注目なのは、岩手4区。小沢@生活が藤原@自民に再度肉薄。予想変更はしないけど、もしかしたら、逆転劇があるかも。もう1つの注目区は山形3区。加藤@自民が「親の仇」阿部@無所属(元自民)に僅差優位かと見られていたが、ここも阿部が巻き返す可能性あり。自民からすれば、究極的にはどっちでもいい話だけどね。

  • 北関東ブロック

(旧)

小選挙区(定数32):自民24、民主5、諸派・無所属3

比例区(定数20):自民9、公明3、民主4、維新2、共産2

(新)

小選挙区(定数32):自民24、民主6、諸派・無所属2

比例区(定数20):自民9、公明3、民主4、維新2、共産2

栃木で変化。3区で簗@自民が渡辺@旧みんなを寄り切るが、2区で西川@自民が福田@民主に逆転を許す。埼玉は5区の枝野@民主と牧野@自民のデッドヒートが激しくなっている以外は変化無し。

  • 南関東ブロック

(旧)

小選挙区(定数33):自民25、公明1、民主5、維新1、諸派・無所属1

比例区(定数22):自民10、公明4、民主4、維新2、共産2

(新)

小選挙区(定数33):自民24、公明1、民主5、維新1、諸派・無所属2

比例区(定数22):自民10、公明3、民主4、維新3、共産2

山梨2区、二階@自民が推す長崎@無所属が、堀内@自民を寄り切るという笑える展開。他選挙区に変化なし。比例最後の1議席を、維新が公明から奪い返す。

  • 東京ブロック

(旧)

小選挙区(定数25):自民21、公明1、民主2、維新1

比例区(定数17):自民8、公明2、民主2、維新2、共産3

(新)

小選挙区(定数25):自民20、公明1、民主3、維新1

比例区(定数17):自民8、公明2、民主3、維新1、共産3

民主は、海江田@1区と松原@3区が盛り返して、情勢は五分五分に。逆に長島@21区は小田原@自民の追撃で黄色信号。共産が比例で3議席目をほぼ確保。維新はここでも民主に1議席を奪われる。

  • 北陸信越ブロック

(旧)

小選挙区(定数19):自民16、民主2、維新1

比例区(定数11):自民5、公明1、民主2、維新2、共産1

(新)

小選挙区(定数19):自民16、民主2、維新1

比例区(定数11):自民6、公明1、民主2、維新1、共産1

民主・維新の復調があまり見られないブロック。小選挙区に変化なし。比例で自民が維新から1議席奪取。

  • 東海ブロック

(旧)

小選挙区(定数33):自民25、民主8

比例区(定数21):自民9、公明3、民主5、維新3、共産1

(新)

小選挙区(定数33):自民24、民主9

比例区(定数21):自民9、公明3、民主6、維新2、共産1

愛知で民主が復調で全体的に底上げ。2区の古川、5区の赤松、11区の古本、13区の大西に加えて、3区と7区で自民と大接戦。比例でも1議席増。

  • 近畿ブロック

(旧)

小選挙区(定数48):自民32、公明6、民主7、維新3

比例区(定数21):自民11、公明5、民主4、維新5、共産4

(新)

小選挙区(定数48):自民32、公明6、民主6、維新4

比例区(定数21):自民11、公明4、民主4、維新7、共産3

京都で民主が、大阪・兵庫で維新が意地を見せつつあり。京都3区は奥様殺しの泉@民主がGET。代わりに、滋賀1区で川端が不覚を取るけどね。維新は、大阪1区の井上、大阪14区の谷畑、大阪17区の馬場に加えて、大阪18区と兵庫1区で自民と五分の勝負。妖怪大戦争の大阪10区は…わからんなあ。とりあえず、比例でも、大阪を軸に公明と共産から1議席ずつ取り戻す維新。

  • 中国ブロック

(旧)

小選挙区(定数20):自民18、諸派・無所属2

比例区(定数11):自民5、公明2、民主2、維新1、共産1

(新)

小選挙区(定数20):自民18、諸派・無所属2

比例区(定数11):自民5、公明2、民主2、維新1、共産1

ここは変更なし。

  • 四国ブロック

(旧)

小選挙区(定数11):自民10、民主1

比例区(定数6):自民3、公明1、民主1、維新1

(新)

小選挙区(定数11):自民10、民主1

比例区(定数6):自民3、公明1、民主1、維新1

ここも変更なし。

  • 九州ブロック

(旧)

小選挙区(定数37):自民31、民主2、共産1、社民1、生活1、諸派・無所属1

比例区(定数21):自民9、公明3、民主4、維新2、共産2、社民1

(新)

小選挙区(定数37):自民29、民主2、共産1、社民1、生活1、諸派・無所属3

比例区(定数21):自民9、公明3、民主4、維新2、共産2、社民1

鹿児島3区、宮路@自民が野間@無所属に抜き返される。みっともないぞ、ボン。沖縄4区、西銘@自民が仲里@無所属(旧自民)に競り負ける。これで沖縄は、自民空白区がほぼ決定。しょうがないか。翁長雄志ともども、いずれ寝返らせりゃいいさ。

 以上を受けて、現時点での小選挙区と比例区の政党別予想は次の通り。

(旧)

政党名 選挙区予想 比例予想 合計
自民党 230 78 308
公明党 9 27 36
民主党 40 33 73
維新の党 6 23 29
共産党 1 18 19
社民党 1 1 2
生活の党 1 0 1
次世代の党 2 0 2
諸派・無所属 5 0 5
合計 295 180 475

(新)

政党名 選挙区予想 比例予想 合計
自民党 224 79 303
公明党 9 25 34
民主党 43 37 80
維新の党 7 21 28
共産党 1 17 18
社民党 1 1 2
生活の党 1 0 1
次世代の党 2 0 2
諸派・無所属 7 0 7
合計 295 180 475

 贅沢を言えばきりがないけど、こんなもんでしょう。自公で3分の2は確保。野党の整理整頓も一通り済んだ。ベストではないにしても、ベターな結果になるのかなと思います。

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衆院選 あす投開票

 第47回衆院選は14日、投開票日を迎える。安倍晋三首相(自民党総裁)が掲げる経済政策「アベノミクス」の評価をはじめ、集団的自衛権の行使容認や原発再稼働などを争点に、これまで舌戦が繰り広げられた。産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の終盤情勢分析では、自民党が衆院の3分の2に当たる317議席をうかがう勢いにあり、民主党など野党側がどこまで巻き返せるかが焦点だ。

 立候補したのは、295の選挙区に959人、11ブロックの比例代表(180議席)を合わせると1191人(重複立候補を除く)。「一票の格差」是正のため選挙区が「0増5減」となったが、前回の平成24年衆院選の1504人に比べ大幅減となった。1日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数)は1億424万9187人。

 衆院選は、自民党が政権を奪還した24年12月以来。過去2回の選挙では政権が交代した。

 安倍首相は、自民、公明の与党で過半数(238議席)獲得を「勝敗ライン」に設定した。一方、民主党は3桁の議席回復を目標に、一部の選挙区で維新の党などとの間で候補者調整を行った。

(12月13日 産経新聞)

 ここで「歌ってみたノンストップメドレー?【リレー】」を紹介。


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耳が幸せ。

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