身長35センチ、体重1・5キロと小さいながら、寝そべった状態から起き上がったり、片足で立ったりと、高度な動作もこなすヒト型ロボットが26日、東京都千代田区の産業技術総合研究所丸の内サイトで公開された。
同研究所が2002年に開発した身長1メートル60の「プロメテ」の小型普及版で、愛称は「チョロメテ(正式名=HRP―2m)」。ロボット製造を手がけるベンチャー企業など4社が共同製作した。「プロメテ」のようなセンサーで物を見たり、音を聞いたりする機能はないものの、パソコンで作成したプログラムを入力すれば、ヒトの動きに極めて近い滑らかな動きを見せてくれる。
ロボット工学の教材として、大学などでの活用を前提に今秋の販売を目指しており、予定販売価格は一台50万円前後。5年間で約4000万円という「プロメテ」のレンタル料金の約80分の1というのがセールスポイントだ。
(読売新聞) – 5月26日
意気は買いたいが、産総研のデモムービーを見る限りだと、姿勢制御系は最近の同種・同スペックのロボットと比べて退化しているような気が…。50万円@1体という価格設定じゃしょうがないのかな。例えばZMPの「nuvo」とどっちがマシかというと…「nuvo」に軍配か。あっちも大概玩具の域から脱していない「商品未満」ロボットだけど。
てか、○○○億円の赤字を出した「AIBO」の前例を見るまでもなく、要素技術の集合体としての完成体ロボットを、一般家電や教材のように販売して収益を出すのは、今のところコスト的に無理だと思います。それをやろうとコスト見合いでスペックをデチューンして商品化したら、ある段階でロボットではなくなる≒購買インセンティブの喪失≒失敗商品まっしぐらだから。今回の「チョロメテ」の商品化についても、あくまでも政策的な目的が第一義な特殊事例と割り切って見た方が無難でしょうね。
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