風俗はデリヘルなどの非店舗型が幅を利かし、薬物の密売は監視システム未整備の住宅街の路上でという現実。好ましくない存在を既存の場所から追い出したら、もっと好ましくない場所に移動して、かつ市民から身近な存在になってしまったというステキな矛盾に、思わず拍手しちゃいますな。
薬物の密売が巧妙化し、市民の日常生活を侵食している。東京都世田谷区の閑静な住宅街の路上で覚せい剤や大麻を密売していたイラン人の男が今月15日、関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕された。
現場は子どもたちの通学路で、そばには小中学校や寺院がある。麻薬取締部によると、イラン人は携帯電話で客と連絡を取り合い、下校時間とも重なる午後3時ごろから深夜にかけ、堂々と密売を繰り返した。客の大半は会社員だった。
警察庁によると、これまで密売場所にしていた渋谷や新宿などの繁華街は防犯カメラの設置が進み、摘発を逃れるため、監視が手薄な住宅街に取引場所を移したとみられる。
(1月20日 毎日新聞)
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