山口組の抗争、今年まだ「ゼロ」 1983年以来か

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市)に絡む二○○六年の「暴力団抗争」が、十六日現在で一回も発生していないことが警察庁の調べで分かった。今年一年間、抗争がないまま終われば、詳しい統計がある一九八三年以降、初めてとなる。

山口組以外でも異変が起きている。○六年五月以降、福岡と佐賀両県で指定暴力団道仁会の分裂に伴う発砲事件などがあったが「報復があったかどうか」が確認できず、警察庁は抗争と認定していない。暴力団全体でも○六年は統計上、抗争ゼロが続いている。

○四年、抗争実行犯の組員が所属する五代目山口組の組長に「使用者」としての連帯責任を認め、賠償を命じた最高裁の民事判決が確定。「組員の行動に組長が責任を負うということ。抗争が起きにくい環境が整ってきた」と兵庫県警幹部は解説する。

一方、山口組関係者は話す。「山口組組長が昨年夏に六代目に代わって『抗争は厳禁』という命令を出した。末端組員が抗争を起こせば幹部まで内部処分を受ける。破門や絶縁で、極道やめなあかんようになる」

警察庁によると、最後の山口組絡みの抗争は、○五年秋に発生。群馬県で指定暴力団稲川会系組長らが射殺された。

山口組は戦後、抗争を繰り返し最大の暴力団に。八五年に四代目組長が射殺された山一抗争は死者計二十五人。八三-九○年は暴力団全体で年に百回以上あった。九○年以降も流れ弾や誤射で歯科医や警察官が死んだ。

暴力団関係者が語る。「全国の極道の二人に一人が山口組。けんか相手がいなくなった。鉄砲玉が武勲で出世する時代やない。金もうけのうまい者が出世する」

一方、警察庁は「暴力団がある限り抗争の危険はある。資金源を絶ち、組織壊滅を進める」と警戒を緩めていない。

(中国新聞 06/12/16)

最近の山口組の杯外交とかを見ていると、共和制ローマ中期を思い出しますね。本国(山口組)との提携メリットを前面に打ち出した他民族・属州(他組織)との共存共栄。「絶対的強者によるアメとアメと隠しムチ」。パックス・ヤマグチーナ。まあ、司六代目がオツトメしている間は派手な動きを禁じられているだけかもしれないけど。

とか言ってたら、早速こんな↓事件が発生。いくら強者になっても、辺境の蛮族(外国人組織)や国内非主流派(対立組織)との抗争はなくならないということか。とりあえず今回、次の一手は外交努力?それとも報復&征服?。ちなみに共和制ローマは、第三次ポエニ戦争位から後者のウェイトを高め、その結果「外部に敵無しが故の問題の内包化&解決難化」という強者ゆえの混迷を深めましたが。さてさて。

スーパー駐車場で組幹部刺され死ぬ…福岡・宇美町

17日午前11時5分ごろ、福岡県宇美町宇美のスーパー「マックスバリュ宇美店」の従業員から、「駐車場で首を刺された男性が助けを求めてきた」と、110番通報があった。男性は病院に運ばれたが、まもなく死亡した。県警粕屋署は殺人事件として捜査している。

調べによると、死亡した男性は、指定暴力団山口組系暴力団の吉瀬こと内川兼一幹部(36)で、首のあたりを刺されていた。現場には、凶器と見られる包丁のような刃物が残されていた。

(2006年12月17日 読売新聞)

ローマ人の物語 (3) 勝者の混迷

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