パレスチナ自治政府の本音が透けて見えるシュタイエの辞任劇。現地の平和にパレスチナ自治政府の存在が有効かは別として。
パレスチナ首相が辞意、「ガザ踏まえた政治的取り決め必要」(2024/2/26 ロイター)
[ラマッラー 26日 ロイター] – パレスチナ自治政府のシュタイエ首相が26日、辞意を表明した。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘を受け、パレスチナ人の間で政治的な取り決めについて幅広い合意を形成するためとしている。米政府は自治政府のアッバス議長に対し、自治政府を改革し、戦後のガザを統治できる政治体制を構築するよう圧力を強めている。
シュタイエ氏の辞任には自治政府のアッバス議長の承認が必要で、正式な後任が決まるまで暫定首相にとどまるよう要請される可能性がある。
シュタイエ氏は閣僚に対し、次の段階では戦闘で荒廃した「ガザの現状を考慮した新たな行政・政治の取り決め」が必要だと指摘。自治政府の権限をパレスチナ全土に拡大する必要があるとも述べた。
自治政府は現在、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸を部分的に統治しているが、ガザ地区は2007年からハマスが実効支配している。
自治政府の主流派ファタハとハマスは統一政府を巡る合意成立に向けた取り組みを進めており、28日にモスクワで協議する予定。
ハマス幹部は、パレスチナの統治について幅広い合意を形成する必要があると主張している。
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