【無茶な賃上げは】トルコのエルドアン大統領、最低賃金50%引き上げを発表 ~ リラ急落受け【更なる経済混乱と失業者増を呼ぶだけ】

大統領は、市場のボラティリティーとインフレに伴う不透明感は近く解消されると発言。「今回の引き上げにより、労働者を物価上昇から守る決意が示されたと考えている」とし、賃金は過去最高水準になると述べた。

側近と違って経済は殴っても言うことは聞きません。無茶な政策は歪を生み、更なる混乱の素地になるだけ。既に痛めつけられたトルコ経済に賃金5割増しを補助する余力は無く、割増賃金の負担を押し付けられたトルコ企業はレイオフを進めるしかない。その結果、失業者が増え、国民の生活は更に苦しくなる。この理屈が何故わからんのかねえ。

独裁者でも、多少頭の回転がいい連中なら、最低この程度の道理は外さず振舞う。国民を最低限飢えさせないことが最良の保身術だと弁えているからだ。顧みてエルドアン。ここまで馬鹿だったかなあ。貧すれば鈍するって奴なのかなあ。

トルコ大統領、最低賃金50%引き上げへ リラ急落受け(2021/12/17 ロイター)

[アンカラ 16日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領は16日、最低賃金を来年50%引き上げ月額4250リラ(275.44ドル)にすると発表した。リラ急落とインフレの進行を受けた措置。

今年の最低賃金は月額2825リラだが、ドル換算では、リラ急落を受けて、年初の380ドルから185ドルに低下している。

大統領は、市場のボラティリティーとインフレに伴う不透明感は近く解消されると発言。「今回の引き上げにより、労働者を物価上昇から守る決意が示されたと考えている」とし、賃金は過去最高水準になると述べた。

インフレ率は11月に21%を突破。リラ安に伴う輸入物価の上昇で来年には30%に達すると予想されている。

トルコ中銀は16日、100ベーシスポイント(bp)の追加利下げを決定。これを受け、リラは対ドルで一時5.6%急落し、最安値を更新した。

大統領は「為替レートの変動と法外な物価上昇から生じている不透明感をできる限り早期に解消する決意だ」と発言。今後数日中に導入する新たな措置で安定が確保されると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

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