今のタリバンの電撃戦の速度だと、下手すりゃ8月中にカブールは陥ちるな。米軍の撤退ペース次第ではもっと早いかも。
僅か4日前の予測を遥かに上回る速度で占領地を急拡大したタリバン。この数日で物流と交通の要衝である南のカンダハールとガズニー、西のヘラート、東のジャララバード、対タリバン戦線拠点だった北のマザーリシャリーフが陥落した。首都カブールと隣接し駐留米軍の拠点があったバグラムは既にタリバンの手中にある。
まさしく、今のカブールは四面楚歌。仮に今から政府軍が「部族軍との掛け持ち」から「国民軍」に宗旨替えして、人数と装備通りの戦闘力を有するようになったとしても、もう手遅れ。政治的交渉を経て無血開城を飲まなければ、カブールは文字通りの火の海と化す。
そうなるのはタリバンとしても旨味が無い故、多分ここからは派手なドンパチは両軍とも差し控えるだろうが、それにしてもタリバンの侵攻速度は想像の最悪をいったなあ。噂通り、タリバンと米国とでは既に手打ちが終わっていたのかな。そうでもないと、ここまで思い切ったスピードで戦線は広げられんぞ。
仮にそうだとしたら、アフガニスタンのタリバン政権移行は比較的スムーズに進んで、テロ支援国家化は避けられるのだろうか。
まさかね。
アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは15日に声明を出し、「武力によって首都カブールに攻め入る意図はない」として、交渉による権力の掌握を目指す考えを明らかにした。タリバーンは同日朝までに首都を包囲しており、首都を舞台にタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。
タリバーンの報道官は同日昼、「(タリバーン執行部は)構成員たちにカブール市内には入らず、(カブール郊外の)ゲートで待機するよう指示した。市民の命や財産、名誉を害することなく、平和裏に権力の移行が行われるよう(政府側と)交渉している」とツイートし、「無血開城」を目指す方針を示した。
声明からは、首都での交戦を危惧する市民の不安を拭うことで、民衆の歓心を買いたい執行部の意図が読み取れる。また、流血をいとわない一部のタリバーン構成員たちを押さえる狙いもあるとみられる。
タリバーンは6~15日、全国34州都のうち30州都の制圧を宣言。首都につながる幹線道路などを次々に占拠していた。
一方、アフガン大統領府は公式ツイッターで「カブールは攻撃されていない」と投稿し、首都が政府の統制下にあることを強調。市民の不安の払拭(ふっしょく)に努めている。(バンコク=乗京真知)
(2021/8/15 朝日新聞)
ここで「【人力ウマ娘】ファル子の『winning the soul』を聞きたい」を紹介。
メイショウドトウがまだ来てくれません。信心ですか。信心が足りないのですか。
タリバンがアフガン大統領府を掌握
https://nordot.app/799665582957035520
ガニ大統領がタジキスタンへ逃げ出したと思ったら、速攻でこれ。展開が早すぎて状況についていくのがやっと。