第10話「緊急お手当て!メガビョーゲンがいっぱい!?」の続きにして、上位概念の発露の場となった第11話。
敵を各個撃破したり、助ける対象の優先順位をつけるのは、誰かを犠牲にすることを前提としてるのではなく、味方全てを救うため。
誰かを助ける時、全力を尽くすのは助ける側だけではない。助けられる側も全力を尽くしてこそ、難局を乗り切れる。
それでも傷が残ることはある。その傷を皆で一緒に癒すこと、それこそが真の治療。あきらめたらそこでお手当て終了なんです。
今、世界を覆うコロナ禍の出現を予測していたわけではないと分かっていても、本作ほど、今の三次元世界に必要なメッセージが込められている作品もないだろう。
病むことの辛さを知るからこそ、病から立ち直ること、病に正面から立ち向かうことの怖さと危うさ、そして尊さを人一倍知る花寺のどか嬢@CV悠木碧女史を輝かせ続ける本作スタッフの技量と意識の高さ、まことに見事。
更に彼女の病が全快してるかどうかを依然としてぼやかせ、彼女が新しい試練に立ち向かう時、沢泉ちゆ嬢@CV依田菜津女史や平光ひなた嬢@CV河野ひより女史がどれだけ貴重な存在になるかの布石を、エピソードを重ねるごとに丹念に敷き続けるSD池田洋子&シリーズ構成香村純子をはじめとした「ヒープリ」制作陣の力量と職人芸、まことにもって美事。御美事。
同時に、
「お前やっぱりキュアグレースのこと好きだろ。このムッツリスケベ!」「プリヲタの世界は怖くない。怖くないから。君もこっちにおいで」とエールを投げかけたくなるダルイゼン君@CV田村睦心女史の描写を挟み込んで、大きなお友達(一般)の心を揺さぶったり、
「エネルギーソードだけじゃなく、スラスターやビーム砲機能まで有するとか、ヒーリングステッキってばパねえな!」と大きなお友達(メカヲタ要素持ち)の魂を揺さぶったり、
これらの一連のシーンを見た大きなお友達(特殊性癖持ち)の邪な心をバーストさせたりするサービス精神も流石だというしかない(誉め言葉)。
とどめに、マジメ回の次の第12話は恒例?の特訓回。
追記
メガビョーゲンはエレメントさんだけに感染するのかと思ったら、変異して動物にも…なのな。ということはいずれ人間にも…。これは物語的に楽しみな展開だが、今、世界がまさにその脅威に晒されているだけに、少し、怖い。
コメントを残す