「HUGっと!プリキュア」第31話「時よ、すすめ!メモリアルキュアクロック誕生!」感想 ~ 「Hook Up, Girls!」

自分のトラウマ(いじめ→転校)の遠因となったエリ嬢@CV井澤詩織女史との再会を「また友達になるため」と言い切り、今のハグプリ組との「何でもない集合写真」を「二度とこない貴重な今の一瞬」の記念として撮った野乃はな嬢@CV引坂理絵女史。

変えられない過去を許す許さないではなく、現在以上の未来のために今この瞬間を生きる。ルールーさん@CV田村ゆかり女史が愛崎えみる嬢@CV田村奈央女史へ語ったように、空の色の如く移り変わる様々な心を経験しながら。

「人はいじめという闇からどう抜け出せばいいのか」について、ここまで正解に近い展開を描いたアニメ作品はない。少なくとも低年齢層向け・女児向けアニメではないと思う。普通は「イジメた側が反省し」「イジメられた側に詫びて」「イジメられた側がそれを受け入れる」という、単純にして現実離れした三段論法で終わる問題だから。逃げられるテーマだから。


しかし、「HUGっと!プリキュア」は違った。

輝木ほまれ嬢@CV小倉唯女史がはな嬢の正しさを語り、薬師寺さあや嬢@CV本泉莉奈女史がはな嬢を支え、まだ事情を知らないえみルーがはな嬢へ純粋なエールを贈る。それぞれに挫折を体験し、そこから立ち直りつつある仲間たち。その彼女たちと共にある瞬間の尊さを実感したはな嬢。

この数分の展開、この数分に説得力を持たせるために過去30話を描き続けていたからこそ、はな嬢がエリ嬢へ語り掛けた「また友達になりに来た」の一言が輝く。絆のミライクリスタル・チアフルの販促シーン登場シーンでの各プリキュアの叫びが活きる。ラストの集合写真シーンと併せて、なんちゅう尊いモノを魅せてくれたんだ。ハグプリスタッフは。まさに眼福。




ここまで難しいテーマを攻めて、完成度の高いエピソードに仕上げられたら、逆に心配になっちゃうでござる。「ハグプリが文字通りプリキュアの集大成になる」んじゃないかって。杞憂だと言ってよ!バーニィ!(錯乱中)

ちなみに本編とは関係ないけど、「やっぱ綺麗な女の子の綺麗なワキはエロスだよなあ」「withB(違)を無情に切ったジェロス女史@CV甲斐田裕子女史は凶悪だなー。そのおっぱいの谷間の如く!」と感動することも忘れなかったおいら。いいぞ公式もっとやれ(あ、正常だ>自分)。


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