9.11で乗っ取った旅客機を米国のあちこちに突っ込ませたテロリストにとって、一連のあの行為は、死ぬ大義を自分に思い込ませて他人を巻き添えにした自殺以外の何物でもない。
今回、タコマ空港の南にあるケトロン島に突っ込んだ整備士の死も本質的には同じだよ。自分の勝手な死に巨大な凶器を使って、多くの他人に迷惑をかけた。違うのは、自分の勝手な死に他人の命を巻き込んだか巻き込まなかったかの一点だけだ。
米連邦捜査局(FBI)と米国家運輸安全委員会(NTSB)は、男が旅客機を盗んで離陸できた経緯などを調べている。
本件で最も重要な点はこれよ。
「人種国籍宗教を問わず、人は誰でもテロリストになれる」
「テロリストになった人間の勝手な死に、他人を巻き込ませない用意と策こそが肝要」
トランプは今回の29歳整備士の「テロ」に、己が対テロ政策の無意味さを知れ。
【ロサンゼルス=田原徳容】米西部ワシントン州シアトル近郊の国際空港で10日、航空会社勤務の男(29)が整備中の無人のプロペラ旅客機を盗んで操縦し、無断で離陸した。旅客機は、緊急出動した空軍のF15戦闘機2機に追跡され、約1時間後、約32キロ南西の島に墜落した。男は死亡したが、巻き添えとなった人はいなかった。
地元当局や航空会社などによると、旅客機はアラスカ航空の子会社が所有するボンバルディアQ400(76人乗り)で、男は空港で航空機の誘導などを担当していたという。地元当局は男が自殺しようとしたとみており、テロの可能性は低いとの見方を示した。
米連邦捜査局(FBI)と米国家運輸安全委員会(NTSB)は、男が旅客機を盗んで離陸できた経緯などを調べている。
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